今はなき幻の惣菜チェーン店「あさひや」。ロードサイド店舗で主に展開していたが、「天神屋」に吸収され、現在は存在しません。その「あさひや」で売られていた人気の商品「あさひやカレー」を今でも懐かしく思う方は多いことでしょう。そんな中、朗報です。その「あさひやカレー」が数量限定で復活したというのです。販売元はもちろん「天神屋」です。

あさひやカレーとは

浜松市民であれば馴染み深い、惣菜チェーン店「あさひや」。 国道沿いなどに「カニの看板」が目印の店舗となっており、うどんやそば、カレーを安く気軽に食べられる、食堂型店舗として知られておりました。

そこで売られていたカレーは独特で、甘くもなく、辛くもなくドロっとした昔ながらのカレーが人気。

浜松市民が「カレー」として思い浮かべるのは、こちらの「あさひや」のカレーが多いのではないでしょうか。

そんななか、1997年（平成9年）9月に「あさひや」を吸収した「天神屋」が当時の味を再現した、「あさひやカレー」を数量限定で復活させたのです。

実はこの「あさひや」のカレーを再現したカレーはかつて、幾つかありましたが、本家が販売するというのは初の試み。

ということで早速買ってきました。

どこで買えるの？

ちなみにどこで購入できるのでしょうか。公式サイトによると、静岡県内で直営店32店舗の天神屋とされております。

しかしながら、浜松では中央区内にはなく、新東名の「ドライバーズスポットNEOPASA浜松」にあるのみ。

街の中心部からは遠く、なかなか行きづらい場所でもあります。

そこで、本部に問い合わせたところ、なんと市内の一部「杏林堂」で販売されているとのこと。また、天神屋公式Xでは、新東名 浜松SAの天神屋店舗で売られているとの投稿があります。

ということで今回は近場の「杏林堂」に向かい「あさひやカレー」を探してみたところ……

みつかりましたよ「あさひやカレー」（598円）。懐かしい「カニ」のマークが本当にかわいらしい。この「カニ」を見るだけで、ザ・地元浜松という印象ですね。

数量限定なので、数はかなり少なめ。朝早くに行った方がいいかもしれませんね。ちなみに販売元は「杏林堂」ではなく「天神屋」とされております。当たり前と言えば当たり前ですかね。

「杏林堂」で「天神屋」の商品が売られているというのなんとも不思議な感じがします。

早速食べてみた

では早速食べてみます。当時の状態をさらに再現すべく、皿に盛ってみました。確か白い平べったい皿だった気がします。

赤い福神漬けもしっかりついていて、あさひや感は満載のカレーです。この時点で、あさひやカレーのドロっとした感覚は伝わってきます。

ではいただきます。

うん、これは懐かしい！そして辛い！意外にもスパイシーで、後でじわじわと甘みが伝わってくる。このなんとも言えない、唯一無二の食べ物はまさしく「あさひやカレー」。

カレーなんだけど、そうじゃない。ある意味「あさひやカレー」という一つの「ジャンル」と言っても過言ではありません。

食べていて気づいたのが、玉ねぎは意外とシャキシャキで、にんじん・豚肉はしっかり煮込まれている。

この歯応えの違いも楽しめる点が「あさひやカレー」の特徴なのでしょう。

以前、「あさひやカレー」を再現した「Cafe La Paix Lion（ラ・ペ・リオン）」で出されているカレーを紹介しましたが、そちらの味わいとほぼ同じ。スパイシーでフルーティーな味わいは健在なのです。

ということで、こちらの「あさひやカレー」は、数量限定ですので、無くなることは必至。浜松市民は見つけたら速攻購入しましょう。そして「天神屋」さんには、「あさひやカレー」のレシピを残してもらって感謝したい。是非とも定番化をお願いしたいものです。