上空の寒暖差で低気圧急発達 12日(水)の宮城は暴風・吹雪に警戒を
雨を降らせた低気圧が爆弾低気圧に
きょう11日(火)は日本列島を挟むように2つの低気圧が進んできて全国的に雨や雪が降りました。
宮城県でも冷たい雨が降ったのですが、真冬の宮城で雪ではなく雨です。
地上は震えるような寒さだったのですが、地形の影響を受けない上空では低気圧に向かって暖かい空気が流れ込んだため、雨として降った所が多くなりました。
一方で、東シナ海には筋状の雲が出ていました。それだけ冷たい空気が低気圧の後ろには控えています。この寒気と暖気の温度差は低気圧にとっての発達するエネルギー源になります。
きょう雨を降らせた低気圧はいわゆる爆弾低気圧と呼ばれる急発達をしながら、あす12日(水)は北海道付近へと進みます。大陸の高気圧との間で再び強い冬型の気圧配置になる見込みです。
昨年の地吹雪と同レベルの暴風のおそれ
あすの東北地方は、高気圧と低気圧の間で西風が強く吹き荒れる予想です。宮城県においても、きょうの夜遅くからあすにかけて強い風が吹き続ける見込みです。特にピークとなるあすの昼前後は、瞬間的には25~30メートルと風に向かって歩けない程の暴風が吹くおそれがあります。
また上空の寒気によって西部の山沿いを中心に雪も降る見込みで、吹雪になる可能性があります。
およそ1年前の2021年1月19日には、古川で最大瞬間風速27.8メートルの暴風が吹きました。地上に積もった雪が風によって吹き飛ばされて地吹雪となり、宮城県内の東北自動車道で大規模な交通事故も起こりました。
あすも当時と大差ない強さの風が予想されています。暴風に加え、吹雪・地吹雪にも十分ご注意ください。