猛烈な台風11号 915ヘクトパスカルで北上中
【また”特別警報級の台風”が接近か?】
猛烈な台風11号は暴風域を伴いながらフィリピンの東の海上を西進しています。
3日(日)午後9時現在の中心気圧は915ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートルです。
今後も勢力をほぼ維持したまま6日(水)には中心気圧920へクトパスカル、中心付近の最大風速50メートルで暴風域を伴いながら沖縄の南の海上に進む予想です。旧暦でお盆を行う沖縄は8日から旧盆となり、台風の影響が心配されます。
8日以降は九州付近に進む恐れがあり警戒が必要です。
”特別警報”が発表されるような台風となるのでしょうか。
【台風等に関する特別警報とは】
”数十年に一度”の大災害が予想される場合に発表される”特別警報。
台風等を要因とする特別警報の沖縄地方の指標は、中心気圧”910hPa以下”または最大風速60m/s以上です。
7月上旬に台風8号が沖縄に接近した際は中心気圧910ヘクトパスカルの台風が近づくという予想になっていた為、全国初の台風等に関する特別警報が沖縄に発表されました。
【特別警報は自動的に出てしまう?】
去年8月から運用が開始された特別警報、台風に関しては気圧や風速の明確な基準があります。沖縄に近づいてくる台風のほとんどが発達しながら接近する為、特別警報級と呼ばれる台風が自動的に増えてしまう事になります。実際はその強さにならなかったとしても、その強さの予想が出ている限り、自動的に特別警報が出てしまうという”からくり”が心配されます。
【オオカミ警報にならないで】
”数十年に一度”の大きな災害が起こると予想される場合に発表される特別警報。台風が最も接近する沖縄では、台風に関する特別警報がまたすぐに出てしまうのではないか?という声が出ています。本当に数十年に一度なのか?台風の当たり年となっている今年の夏は個々の台風の予想や実際の動きを検証する必要がありそうです。