SNSで釣り場を公開してはいけない本当の理由
4月10日から 「釣りの知恵袋」なるフィッシュがLINE公式アカウントで配信スタート!
釣具のレビューや釣果がアップする釣りの知識、釣りに関する面白いトピック等の記事を、毎週水曜日の18時00分にお届けします。
ぜひ、友だち追加してご覧ください!
<友だち追加の方法>
■下記リンクをクリックして友だちを追加してください
LINEアカウントメディア(外部リンク)
※本リンクはYahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています。
SNSが普及した現代において、昔に比べて釣りに関する情報に簡単にアクセスできるようになっただけなく、誰でも気軽に情報発信ができるようになりました。
ですが手軽に発信できる反面、軽い気持ちで釣り場をSNSで公開することによって思いもよらないトラブルに発展することが後を絶たず、筆者としてはSNSでの釣り場の公開は避けるべきだと考えています。
そこで今回は、SNSで釣り場を公開すべきでない理由について紹介します。
SNSで釣り場を公開するとどうなる?
ではSNSで釣り場を公開して起こり得るトラブルについて下の物語をベースに考えてみたいと思います。
釣りを始めて半年程度のAさん。
Aさんは今までシーバスが全然釣れなかったところ、SNSで公開されていた近所の釣り場に足を運んだところ、初めてのシーバスを釣り上げることができました。
しかもその日はシーバスの群れも入っていたようで、Aさんも1日で3匹も釣れて忘れられない一日となりました。
「この感動を誰かに伝えたい」という気持ちや、「他の人にもこの場所でたくさん釣れてる情報を共有しよう」という気持ちでSNSで釣果情報とともに「○○海岸で釣れました」と釣り場の情報をアップすると、思いもよらないことが起こってしまいます。
釣り場に人が急増…
SNSに釣り場の情報を公開した翌日、Aさんはシーバスが釣れた○○海岸に足を運ぶと驚くような光景が。
以前は休日の夕マヅメでもガラガラで好きなポイントに入れたのに、その日はものすごい数の釣り人が集まり、隣の方と竿1本分のスペースも確保できないくらいに混みあっていたのです。
Aさんは一度釣れたポイントでもう一度シーバスを釣りたいと思って釣り場に来たものの、1度もキャストすることもできずポイントを後にするのでした。
釣り場には騒音やゴミ、路上駐車の問題が
SNSでの投稿がきっかけで釣り人が急増し、○○海岸で思うように釣りができなくなってしまったAさん。
「まさか自分の投稿でこんなに人が来てしまうなんて信じられない」と思ったAさんですが、釣り場を公開した影響は人が急増しただけに留まりませんでした。
釣り人が増えた結果として、釣り場にゴミが目に付くようになったのです。
ゴミの内容はルアーのパッケージやライン、エサの容器など、明らかに釣り人が残したと思われるもの。
更に近隣の無料駐車場に止めきれなかった車が路上駐車をしていたり、人が増えたことによる騒音、そしてフグなどの魚が釣れた際に陸に放置したことによる悪臭などで、近隣の住民に迷惑をかけてしまうことになるのでした。
そして釣り禁止に…
釣り人による度重なるトラブルの結果、遂に○○海岸は釣りが全面的に禁止となってしまいました。
Aさんの軽い気持ちの投稿が、結果的に釣り場の閉鎖に繋がってしまったのです。
ここでは「もしSNSで釣り場を公開したら起こりうること」をAさんの物語をベースに紹介しましたが、現実の世界でもSNSの投稿をきっかけに人が急増したり、釣り人のマナーが原因で釣り場が閉鎖されたりといったことは実際に起こっています。
トラブルに巻き込まれないためには?
SNSは釣り人同士で交流したり、釣りに関する情報を収集できる素晴らしいツールですが、ではトラブルに巻き込まれないためにはどうすればよいでしょうか?
釣りに関する情報を発信している筆者としては、やはり「釣り場に関する情報は不特定多数の人が見るところでは公開しない」というのがベストだと考えています。
確かに釣り場を公開することで他の釣り人の役に立てるという一面もあるのですが、誰でも見られる形で発信する限り、残念ながら投稿を見るのがマナーの良い方ばかりではないのが現実です。
筆者も情報発信者としてコンテンツ内で実際に釣り場を公開した方が再現性のある情報を発信できるとは思っているのですが、情報を見た人すべての行動に責任が取れないと考え、釣り場に関する情報は発信しないスタンスをとっています。
今回はSNSで釣り場を公開してはいけない理由について紹介しました。
SNSは手軽に情報発信できるももの、誰もがバズる可能性を秘めているので「自分は影響力がないから」と思っていても、意図しない形で情報が拡散されてしまうことがあります。
釣り場の公開についてはいろんな考え方があるとは思いますが、ぜひSNSで釣りに関する投稿をする際の参考にしてみてはいかがでしょうか?