東京都心は88年ぶりの寒さ解消、3連休明けは真夏日も?
東京都心の気温(実況と予想)
北から流れ込んだ上空の寒気に加え、南岸を通過した低気圧の影響で、きのう7日(金)は広く冷たい雨となり、特に下層寒気の強まった関東地方では師走並みの季節外れの寒さとなりました。
東京都心は日中、本降りの雨とともに11度から12度くらいで推移し、雨の弱まった夜にじわじわ気温が上がりましたが、それでも最高気温はちょうど日付が変わる頃に記録した13.3度となっています。
東京都心で観測のある1875年以降、10月上旬に最高気温が15.0度未満の記録を調べてみると、以下の通りとなります。
1971年10月10日14.9度
1967年10月03日14.0度
1958年10月06日14.9度、07日14.6度
1954年10月08日14.6度
1934年10月06日13.7度、07日12.1度、08日13.6度
1909年10月10日14.6度
1906年10月05日14.0度
1905年10月01日14.3度
1904年10月10日14.8度
1894年10月08日14.1度
1893年10月06日13.6度
この50年ほどは10月上旬に最高気温が15度未満となった記録はなく、特に13度台となると1934年まで遡ることになり、きのう7日(金)の東京都心の寒さは、まさにこの時期としては異例で、88年ぶりの寒さだったことになります。
きょう8日(土)は、タイトル画像にもあるとおり、雨を降らせた低気圧は東海上へ抜け、日差しが戻るとともに上空の寒気も弱まりますので、大幅に気温が上昇し、23度から24度くらいまで上がるでしょう。記録的な寒さは解消し、この時期らしい過ごしやすい陽気となりそうです。
スポーツの日は荒天か
あす9日(日)は再び天気が下り坂に向かい、夜は東日本や西日本で雨の所が多くなるでしょう。
そしてあさって10日(月)スポーツの日は、上図のように低気圧が発達しながら日本海北部付近を進むため、全国的に雨が降るとともに南風が強まり、広く荒天となるおそれがあります。特に低気圧に近い北海道は暴風や大雨など、大荒れとなるおそれがあり、警戒が必要です。
3連休明けは東京都心で真夏日も?
東京都心でも、あす9日(日)夜からあさって10日(月)スポーツの日にかけて雨が降るでしょう。しかしきのう7日(金)までのような冷たい雨、寒い雨ではなく、南風が吹くため、ムシムシとした暖かい雨となりそうです。
このため、あさって10日(月)スポーツの日は最高気温が27度まで上がり、さらに上空に暖気が残った状態で晴れる3連休明けの11日(火)は29度まで上がる予想です。
上空1500メートル付近の気温は15度以上とひと月前に戻ったような状態となりますので、晴れ具合や風向きなどの条件次第では30度以上の真夏日となる可能性も十分にあります。
東京都心では近年、10月に真夏日となることは特に珍しくありませんが、ほとんどが10月上旬の真夏日で、10月中旬の真夏日は2013年10月11日と12日に記録した2例のみとなります。もし3連休明けの11日(火)に真夏日となれば、今度は記録的に遅い、季節外れの真夏日ということになるでしょう。
とにかく気温差が大きいので、体調管理などに注意が必要です。