東京 連休明けは厳寒 桜に雪か 実は珍しくない桜と雪のコラボ
連休明けの22日(火)は、咲いた桜もびっくりするような花冷えの一日になりそうです。東日本と西日本は冷たい雨や雪で、九州・中国・四国地方は山地で雪、近畿北部や関東甲信越は平地でも雪がまじりそうです。
東京は桜に雪か
東京は20日(日)に、桜の開花発表が気象庁からありましたが、22日(火)は咲いたばかりの桜に雪が降る可能性があります。
というのも関東に雪をもたらす南岸低気圧が進んでくると同時に、都心上空500メートルにマイナス1度以下の寒気が流れ込んでくるためです。この高さでマイナスになると東京都心でも雪になると言われています。
都心は22日(火)、コンピュータも人も「雨のちみぞれ」予想
みぞれとは雨と雪が混在している降水で、雪として観測されます。
コンピュータが予想した雨と雪の判別では、東京都心は、22日(火)の午前中は、雨ですが、午後からみぞれの区域がかかってくる見込みです。完全に雪になる予想ではなく、雨に雪がまじる程度です。
ではこのコンピュータの予想に人の手が加えられた気象庁の分布予報をみると、こちらもほぼ同じで雨に雪がまじる予想になっています。
つまり、都心は雪は降っても積もることはなく、まじる程度になりそうです。
ただ、雪の予報が難しいと耳にタコができるほど聞いているとは思いますが、今回、降水量が10ミリくらいあるので、雪の降る時間が予想より長くなれば、積もる可能性も否定できません。最新の情報をチェックするようにしてください。
桜に雪は珍しくない
ちなみに、桜が咲いた後に雪が降ることは結構あったなと思い、桜の開花と満開後に雪が降った年を過去50年間分、調べてみました。
興味深いデータになりました。
2000年以降は、咲いた後でも雪が降る年が数年に一回はありました。
ただ、1972年から1999年は1988年の一回だけという結果になりました。
つまり昔より近年のほうが、桜が咲いた頃に雪が降るのは珍しくないのです。
温暖化が進んでるのに意外に思われるかもしれませんが、温暖化が進んでるからこその結果だと言えるかもしれません。
なぜなら、温暖化の影響で、桜の開花が早まり、3月に見頃を迎えることが多くなりましたが、3月は、まだ、上空に寒気がたまに流れ込んできます。南岸低気圧とこの寒気流入のタイミングが合えば、雪が降るので、桜が咲いた後に雪が降ることはタイミングさえ合えば珍しいことではないのです。
しかしながら、昔は、4月が桜の見頃でしたので、4月になるとさすがに上空の寒気も流れ込みにくくなり、桜と雪のコラボは貴重な現象だったのではないでしょうか。
桜に雪というと風情がある気がしていましたが、温暖化の産物だと思うと複雑な気持ちになってしまいますね。