九州南部ではすでに1000ミリ超の所も、関東含め梅雨前線の大雨に再び要警戒
多雨の梅雨、九州南部では1000ミリ超も
今年は梅雨前線の活動が活発となることが多く、きのうまでの20日間(6月12日~7月1日)の降水量をみると、一部を除いて平年より多い緑色に覆われており、平年の200%以上(2倍以上)の所も多くなっています。
主な地点の降水量(平年比)をみてみると、まず関東では、東京都心212.5ミリ(165%)、横浜280.0ミリ(195%)、箱根690.5ミリ(210%)などとなっています。
さらに静岡の天城山836.5ミリ(212%)、日本海側でも多く、島根の松江332.0ミリ(204%)、また度々大雨に見舞われている九州では、長崎の佐世保592.5ミリ(217%)、鹿児島で657.0ミリ(188%)、最も多い宮崎のえびのでは1181.5ミリ(173%)と1000ミリを超える多雨となっています。
再び梅雨前線活発化、九州から大雨が始まる
きょう2日(木)は梅雨前線が南下し、関東~九州でも梅雨の晴れ間が広がりました。ところがきょうの晴天はつかの間の晴れで、あす3日(金)には再び梅雨空に戻ります。
それは梅雨前線が再び北上してくるためで、しかも活動が活発となりながら北上してくるため、あす3日(金)の明け方には九州南部で激しい雨が降り出し、正午の時点では四国や東海でも活発な雨雲がかかり始める可能性があります。
関東もあす3日(金)夜にはザーザー降りか
さらにあすの夕方から夜になると、関東にも一気に雨雲が広がり、帰宅の時間帯はザーザー降りの雨となるかもしれません。
また引き続き、西日本の太平洋側では所々で激しい雨が降る見込みです。
あさって4日(土)にかけて大雨に警戒
関東はあさって4日(土)の午前中にかけて、雨脚が強まり、大雨となる所があるでしょう。
また雨雲が通り過ぎた九州南部には次の活発な雨雲がかかってくる予想で、こんな状態が週明けにかけて、まだしばらく続くおそれがあります。
きょうの夕方に気象庁から新たな大雨情報が発表されました。
これによると、あさって4日(土)夕方までに、近畿から九州にかけて、多い所では300ミリ前後の大雨となり、またこの情報には入っていませんが、関東や東海でも大雨となるおそれが十分にあります。
上述したように、すでに平年よりかなり雨量の多い、多雨の梅雨となっていますが、まだしばらくこの傾向は続きそうですから、断続的にやってくる大雨に十分な警戒が必要です。