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静岡県 梅雨入り直前に大雨に

伊藤麻衣気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
(写真:イメージマート)

東海地方の梅雨入りは?

平年だと6月6日ころに梅雨入りしているはずの東海地方の梅雨入りが遅れています。16日予報を見てみると、梅雨入りするのは6月21日の可能性が高いのですが、その前18日は大雨となりそうです。

静岡市16日予報(提供:ウェザーマップ)
静岡市16日予報(提供:ウェザーマップ)

すでに大雨シーズンだと思って18日を過ごして

18日の予想天気図を見てみると、前線が日本の南の海上にのび、前線上の低気圧が東へ動いていきそうです。低気圧に向かって水蒸気をたっぷり含んだ空気が流れ込み、低気圧周辺は大気の状態が不安定になりそうです。また、上空の気圧の谷がしっかりしているので、上昇気流がより強まり、雨雲が発達、非常に激しい雨の恐れがあります。

18日午前9時の予想天気図(提供:ウェザーマップ)
18日午前9時の予想天気図(提供:ウェザーマップ)

3時間ごとの予想雨量を見てみると、朝以降土砂降りになり昼過ぎにかけてがピークだとわかります。強い南風に乗って非常に湿った空気が流れ込み、平地でも非常に激しい雨の恐れがあります。

九州や四国はあす午前中に線状降水帯が発生する予想も出ています。静岡県も3時間で100ミリくらい降る可能性が30%くらい出ているところもあるので、今回の雨は線状降水帯の情報が出ていなくても油断ができません。

18日午前中の3時間ごとの予想雨量(提供:ウェザーマップ)
18日午前中の3時間ごとの予想雨量(提供:ウェザーマップ)

18日午後の3時間ごとの予想雨量(提供:ウェザーマップ)
18日午後の3時間ごとの予想雨量(提供:ウェザーマップ)

まだ東海地方は梅雨に入っていません。雨の対策を終えていないという方もいるかと思います。17日のうちに避難経路を確認したり非常持ち出し品の確認を行いましょう。停電に備え、携帯電話も充電しておいた方がよさそうです。

そして18日はキキクルや雨の様子など最新の情報を確認するようにしてください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

静岡県御前崎市出身。2011年に気象予報士資格を取得。2014年にNHK広島放送局で気象キャスターをはじめ、2017年からは地元のNHK静岡で気象キャスターを務める。たっぷり静岡(平日・午後6時10分~)に出演。地域に根ざした天気や、天気というフィルターを通すと気づく静岡の魅力をお伝えします。

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