幼児教育講師がおすすめする『子どものメンタルを強くする3つのポイント 』
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今日は『メンタルの強い子に育てる方法』というテーマでお話しします。
メンタルが強く少しのことでは挫けずに自分の力で何事にも立ち向かえたら、何かを成し遂げる確率も上がりますし、すぐに心が折れてあきらめてしまう人と比べて、成長のチャンスをつかむことができるのは間違いありませんよね。
そんなメンタルが強いお子さんに育てる上で、大切な3つのことをご紹介していきたいと思います。
【①親が安全基地になる】
メンタルが強く少しのことでは挫けないような子どもは、親子の信頼関係がしっかりとできていて、何かあっても守ってくれる場所があると子どもが確信できているものです。
『親という絶対に安心できる場所があるから、外の世界で子どもは頑張れる』
そのためには、しっかりと愛情が伝わる接し方をしてあげることが大切ですね。
では、親子の信頼関係を築くにはどうしたら良いか?
今回は1つの方法をご紹介します。
それは『子どもと秘密を共有する』ということです。
心理学では“ロミオとジュリエット効果”と呼ばれており、バージニア大学の研究から、人は秘密を共有することで信頼関係が深まるということが報告されています。
例えば、ママと子どもだけでお昼にケーキを食べたのであれば「パパには秘密ね!」と言って2人だけの秘密を演出するということです。
この場合パパはちょっとかわいそうですが、ママと子どもが信頼関係を作るにはかなり効果的な方法です。
あえてたくさん秘密を作る必要はありませんが、時折そのようなワクワクするような秘密を作っていくと、さらなる信頼関係の構築に繋がっていきます。
②子どもの感情を否定しない
子どもは幼児期から色んな感情を抱えて、そして訴えてきます。
- 「悔しい」
- 「悲しい」
- 「痛い」
- 「やだ」
- 「できない」
色んな言葉で感情を表していきますが、それを親が否定してしまうと子どもは感情を押さえ込もうとします。
自分の素直な感情を押さえ込むようになると、自分の中で悩みや苦しみを抱えて解決しようとするようになるので、メンタルが弱くなっていきます。
そうならないためには、親が子どもの感情を受け入れてあげることが大切です。
例えば、子どもが何かに挑戦するときに何度も「できない!」「僕にはできない!」と連呼しているとしましょう。
そんなとき、おそらく多くの方が「大丈夫できなくないよ!心配しないで!頑張って!」などと声をかけると思います。
その言葉で頑張れることもあると思うのですが、大切なのはまずは気持ちを受け入れてあげることです。
「そっかできるか心配なんだね」
このようにまずは心配や不安である気持ちを受け入れてから、
「でも〇〇くんが自分の怖い気持ちに立ち向かっていく強さを持っているのをお母さん知ってるよ」
などと伝えてあげます。
そうすることにより、子どもは自分の感情を否定することなく前向きに進むパワーもお母さんからもらうことができます。
これをしたからといって毎回目の前のことを頑張れるかどうかというと、もしかしたら効果がないときもあるかもしれませんが、
・毎回「そんなことない!」と感情を否定する声かけをされるのか
・「〇〇だと思ってるんだね」と受け入れてもらえるのか
この2つでは、後々の子どものメンタルの強さに雲泥の差が出ます。
毎回の対応が1つずつ積み重なっているのです。
ですから、子どもの抱いた感情を否定せずに一度受け入れて、その後に頑張れる愛ある言葉をかけてあげるように意識してみてください。
③成功体験を思い出せる環境を作る
私は今からご紹介する『記憶』を通じてメンタルを強くする方法に関しては、長期的なものではありますが、かなり効果の高いおすすめの方法だと思っています。
近年の幼児の研究で、『日々の出来事を思い出せる子ほどメンタルが強く、問題解決能力も高く、そして幸福度も高い』ということがわかってきています。
さらに、自信のある人についての研究においても、自分に自信を持っている人ほど何かマイナスな出来事が起こったときに、『過去の自分のプラスの経験や記憶を思い出す傾向が強い』ということがわかっています。
つまり、日々の中で起きた出来事の中から、特に良い出来事や成功体験などを思い出しやすくしてあげることで、メンタルの強い子になっていくということが言えるわけです。
そのために私が推奨する方法が
『意図して成功体験を写真に残す』
ということです。
最近はスマホで写真を撮って、それをそのままスマホ内で保管している人が多いので、アルバムにまとめるという文化がかなり薄くなってきてしまっていますが、たとえアルバムを作っているご家庭であっても、その中にある写真は例えば「家族の集合写真」「旅行の思い出」「誕生日などのイベント」などの楽しい思い出が中心なのではないかと思います。
もちろんこのような思い出も大切です。
ですが、私はこの思い出の写真の中に、子どもが何か成功体験をした時の思い出も残していってほしいと思っています。
- はじめて立った時
- はじめて積み木を重ねられた時
- はじめて自転車に乗れた時
- 苦労して練習した縄跳びが跳べるようになった時
- テストではじめて100点を撮った時
- お友達と仲直りできた日
- ボードゲームではじめてお父さんに勝った日
- 先生からすごく褒められて嬉しかった日
どんな小さな成功体験でも構いません。
おそらく写真を撮っただけでは何の出来事かわからないような写真もありますよね。
先生からすごく褒められて嬉しかった日の写真なんて、それだけを見るとただ家でピースをしているような写真かもしれません。
そのような写真には「〇〇先生から〇〇についてすごく褒められた日」などと書くと良いかと思います。
そういった成功体験の写真を残したアルバムを見ると、ただ楽しい思い出を振り返れるだけではなく、自分の成功体験の歴史を振り返ることができます。
- その時に自分がどのような気持ちだったのか
- 何を頑張ったからその成功を成し遂げることができたのか
思い出と共に振り返ることができるような、まさに『最強のアルバム』です。
強いメンタルの助けになるだけでなく、自己肯定感にも良い影響があるのは間違いありません。
このアルバムの作り方は普通のアルバムではなくても、電子アルバムでも良いでしょうし、とりあえずスマホの中で管理していくでも自由で良いです。
ですが、この写真が効果を発揮するのは小学校高学年くらい〜社会人に至るまでかなり幅広い期間だと思いますので、その中で子どもが見たい時に見れるような形でまとめられるのが理想かなと思います。
いかがでしたでしょうか?
子どものメンタルは何かをしてすぐに強くなっていくものではありません。
幼児から長い時間かけて期間かけて親子の信頼関係を作りながら、子どもの感情を否定せず、そして自分の良い記憶を振り返れるような工夫をしてあげながら育てていってあげてくださいね。
皆さんの子育てを応援しています!