タワーマンションに関するコメントが多数。メリット・デメリットを正しく理解したい #専門家のまとめ
「Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE」の【コメントで話題】で取り上げているのが、タワーマンションです。「タワマン」という言い方が定着し、話題になることが多いですが、住む住まないにかかわらず関心が高い証拠でしょう。さまざまな意見があるようですが、タワマンのメリット・デメリットや課題について整理してみたいと思います。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
多くのコメントで話題になっているのは、最初に挙げた記事。NHK取材班『人口減少時代の再開発』のうち、明治大学の野澤千絵教授の論説を再編集したものです。そのポイントは、タワーマンションの建設がセットになった再開発事業が盛んに行われていること。再開発事業はやりやすく収益を上げやすい構造になっていて、似たような事業計画がさまざまな地域に広がっていること。タワーマンションは人口の一極集中や過密化の要因になること。といった「再開発事業のあり方」についてです。地域の特徴を活かした再開発事業の重要性など、専門家として適切な指摘だと思います。
一方で、コメントではタワーマンション固有の問題に注目し、イメージで語る事例も多い印象を受けました。そこで、タワマンの特徴について少し整理したいと思います。
メリットは、眺望の良さや共用施設やセキュリティが充実していること、地域のランドマークとしてのステイタスを感じられることなどで、一定層に人気があるので、資産価値が維持されやすい側面があります。デメリットは、管理費や修繕積立金の額が高いことですが、これは事前に確認できるものでしょう。また、購入者の属性が多様で、合意形成上に課題があると指摘する人もいます。こうしたタワマンのメリット・デメリットをしっかり把握することが大切だと思います。