日韓の世論調査:支持率では菅総理が文大統領を10%も引き離す! 「支持しない」では30%の大差!
菅政権発足から1か月が経ったことで各メディアが世論調査を実施していたが、菅義偉総理への支持率は一様に下落したものの、53%(朝日新聞)、55%(NHK)、57%(テレビ朝日)と平均して55%前後もあった。どんなに低くても51.2%(時事通信)で、「共同通信」の調査では60%を上回り、60.5%もあった。
一方、「支持しない」は15.6%(時事通信)、19.8%(テレビ朝日)、20%(NHK)、21.9%(共同通信)と、平均して19.3%。「支持しない」はどんなに多くても22%(朝日新聞)だった。
一方、文在寅大統領の場合はどうか?
韓国の2大世論調査会社である「リアルメータ」と「韓国ギャラップ」の文在寅政権に対する最新の調査結果は大きく分かれた。
ニュース専門テレビ局の「YTN」の依頼を受け、「リアルメータ―」が今月12日から16日にかけて全国の有権者約2500人を対象に実施した調査では、文在寅大統領の評価は先週よりも1%アップしたが、それでも45.8%。「評価しない」は1.8%下がり、50.0%。その差は4.2%。「評価しない」は9月の第2週に逆転して以来、50%台をキープしている。
他方、16日に公表された「韓国ギャラップ」の調査(13日から15日にかけて全国成人男女約1000人を対象)では、意外にも「評価する」が47%、「評価しない」が42%と、「評価」が逆に5%上回っていた。前週に比べて「評価する」が3%上昇し、「評価しない」は6%下落していた。
しかし、首都・ソウルだけをみると、「評価する」と「評価しない」が逆転し、「評価する」が41%なのに対して「評価しない」は50%に達していた。また、世代別をみると、20代では「評価しない」が38%、「評価する」が37%と、「評価しない」が僅差ながら上回っていた。
菅政権を支持する理由については、「NHK」の調査では「他の内閣より良さそうだから」が26%、「人柄が信頼できるから」が24%、「実行力があるから」と「政策に期待が持てるから」が18%、「支持する政党の内閣だから」が10%となっており、また「不支持の理由」も「人柄が信頼できないから」が32%、「政策に期待が持てないから」が31%、「他の内閣の方が良さそうだから」と「支持する政党の内閣でないから」が13%、「実行力がないから」が6%と、どれもこれも抽象的な回答となっている。
一方、「韓国ギャラップ」の調査では文政権「評価」の理由については「コロナ対策を良く対処している」が最も多く29%。続いて「全般的に良くやっている」(8%)、「最善を尽くしている」(6%)、「福祉の拡大」(5%)を挙げていた。この他に「基本に忠実である」と「庶民のため努力している」が「外交・国際関係」と並んで4%。「経済政策」の評価も3%あった。「コロナ対策」の評価は8月中旬には40%前後あったが、一向に収束しないことから2か月の間に20%台に下がってしまった。
一方、「評価しない」理由としては「不動産政策」(15%)と「経済・民生問題の解決不足」(11%)が上位2位を占め、北朝鮮による公務員射殺事件の影響もあって「北朝鮮への対応」(10%)が3番目に多い。続いて「人事の問題」が8%、「全般的に不足している」が7%、「独断的で偏向している」が5%、「不公正である」が4%、「コロナ対策が不十分」が3%となっていた。