【碧南市】宮嵜祥子展『水と光と音 糸で紡(つむ)ぐ創造の旅』哲学たいけん村「無我苑」で開催中
碧南市哲学たいけん村「無我苑」では現在、宮嵜祥子(みやざきさちこ)展が開催中。
”せんい作家”という名称、「糸で紡(つむ)ぐ創造の旅」というテーマに惹かれ見学してまいりました。
まず、「めいそう回廊」の展示。
めいそう回廊の通路ガラス面から日の光が透けるように展示された作品群
「水音が聞こえる」
”水を連想させる” 染色の細いトレーシングペーパーが縦横に編み込まれ明瞭に水がイメージされます。
メイン会場への序章としての流れを作っています。
出産を期にこのような、針金に糸を巻き付けたり編み上げるスタイルになったという宮嵜さんですが、文字通り「誕生」という作品には「生」を感じ、導かれるようにメイン会場へ進みます。
宮嵜さんのせんい作品と映像(有馬祐治)音楽(犬飼裕哉)で、まさに三位一体となった作品「航海」
ぜひ、みなさんに足を運んでいただきたい。
その素晴らしい空間に立ち、五感すべてで作品を感じてほしいのです。
さて、2回展示室・廊下には今回のコラボ企画が続きます。4組の作家さんたちと碧南市立西端小学校5年生(当時)。
宮田毛織工業(株)の協力のもと特徴的な作品となっていました。
子供たちは、このコラボ企画に参加することでアートを身近に感じたり、何かを表現することの喜びを知ったのではないでしょうか。
その経験や思いは成長した時にそれぞれの形で新しい水や光や音となることでしょう
絵本を知っている人は、より「楽しい作品」と感じるはず。
小学生たちの製作現場を見てみたかった気がします。
会期中、そこにある糸を使って自由に灯台を作っていきます。
ただ見学するのではなく参加することで楽しい思い出になりそうです。
「海底から水の表面をイメージ」との説明。
吹き抜けという空間にマッチしていました。
今回の展示会も素晴らしいものでしたが、
ここ「無我苑」では興味深い企画が目白押しです。
これほど質の高い展示を無料で鑑賞できるところは、そう多くはありません。
”哲学たいけん村”ですから、いつも「心に響く」展示が多く、帰る時にはすっきりとした気分になるお勧めの場所なんです。
それは、素敵な建物や庭の景色から受けるものもあるでしょう。
”哲学”という言葉で苦手意識を持つ必要はありません。
誰もが心穏やかにのんびりできる場所です。
苑長の石井さんにお話を伺いました
宮嵜祥子さんは、この個展を開催することになり「碧南市」という海沿いの土地に思いを馳せてくださったとか。
「水と光と音・・」というテーマを考えてくださったことは、ここに住む私たちに改めて碧南市の持っている良さや特徴を思い起こさせてくれました。
そんな宮嵜先生に直接会って指導を受けられるワークショップが5月19日(日)にあります。
午前・午後各10名ですので、直接「無我苑」へお問い合わせを!
宮嵜祥子展は6月9日(日)まで。
これからも「無我苑」の企画展は注目です。
ぜひ、お出かけください!
碧南市哲学たいけん村「無我苑」
場所 碧南市坂口町3丁目100
電話 0566-41-852
駐車場 約90台(無料)
詳しくは無我苑→Instagram