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【不安と恐怖のたった一つの違い】違いがわかれば対処法もわかる!

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

どうも!精神科医しょうです。

私は普段、外来診療を行い、インスタにてHSP気質に関する発信も行っています。

HSP気質とは繊細で敏感、共感性豊かな人々のことを指します。

精神科での診療を行っているとこんな声を耳にすることがあります。

「なんだか不安で不安で仕方ないんです」

「電車が不安で仕方ないんです」

ここのところのコロナ禍で社会全体が不安に包まれているような感覚がありますよね。

実際、精神科の外来をやっていても、不安に悩む方は間違いなく増えている印象にあります。

不安は不安を呼んで、さらに不安が高まり本当に辛いですよね。

そこで今日のテーマは「不安と恐怖のたった一つの違い」についてお伝えしたいと思います。

実は不安と恐怖は似ているようでちょっと違うんです。

違いがわかれば、対処も可能になるかもしれませんよ!

この記事を呼んで欲しい人

・不安や恐怖に悩んでいる人

・不安や恐怖への対処法を知りたい人

この記事を読むメリット

・不安や恐怖の違いがわかる

・不安や恐怖への対処法がわかる

この記事の信頼性

・毎日、精神科外来で50人以上の患者さんを診察している精神科医しょうがお伝えします

不安と恐怖のたった一つの違い

不安と恐怖のたった一つの違い。それは「その対象があるかどうか」なんですね。

恐怖には、はっきりとした対象があるんです。

不安には、はっきりとした対象がなく漠然としたものなんですね。

もう少し深堀りしていきましょう。

今年の夏にいらした患者さんは恐怖に悩んでいらっしゃいました。

そのかたはその当時、引っ越しをたらしく周りに雑木林が沢山あったらしいんですね。

夏だったので当然、セミが沢山いますよね。

その患者さんは、セミがとにかく怖くて怖くて仕方なかったんです。

朝、仕事に行こうとドアを開けると、セミが玄関前にいたりして怖くて怖くて仕方なく自宅から外に出てなくなってしまったんですね。

セミという対象に対しての生活に支障が出るレベルでの恐怖が生じてしまっていたんですね。

恐怖の対象はその人によって様々です。

人によっては昆虫だったり動物だったり、あるいは特定の人間だったり乗り物だったり本当に様々なんですね。

とはいえ対象があるという点については共通しているんです。

これらの対象がはっきりしているのが「恐怖」なんです。

一方で不安はどのようなものなのでしょうか?

不安に悩む方はよくこんな風に口にされます。

「なんだかよくわからないけどザワザワする」

「別に何に対してというかわからないけど不安」

このように表現されるんですね。

つまりは、その対象がないんです。

漠然としていて、その対象を明確に認識できないのが不安なんですね。

漠然とした不安に包まれて、なんだかわからないから更にその不安が強くなる。

こんなような状態なんです。

では不安と恐怖の違いがわかったことで、それぞれどのように対処すれば良いでしょうか?

不安と恐怖の対処法

不安と恐怖の違いが対象があるかどうかです。

そのため、まずは今抱いている感情がなぜ出ているのか?何に対するのか?などなど分析してみるところから始めましょう。

例えば、来週の会社の大事な会議があるからソワソワするということであれば、会議を行う上での足りないところや必要な情報を補えば気持ちは少し落ち着くでしょう。

もちろん大切な会議ですから、終わるまで緊張はします。

しかし、「会議があるから落ち着かない」と自分の中で認識ができているのとできていないのでは大きな違いですよね。

認識できていなければ、なんだか落ち着かない気持ちに悩むことになります。

認識できていれば、それに対して一定の対処を行うことだってできることもあるからです。

このように恐怖については分析と情報の取得、準備などによって対処できる部分があります。

しかし、不安の対処は厄介なんですね。

なぜならその対象がないからなんです。

漠然とした不安を和らげるには、運動したり趣味のことで気を紛らわせたり瞑想をしたり一定の不安を和らげることはできるでしょう。

瞑想のやり方を知りたい!

しかし、元々はそこまで強くな買った不安が強くなっているとしたら我慢は厳禁です。

なぜなら不眠や抑うつ、意欲の低下などなどのうつ病を含むなんらかの精神疾患を合併している可能性もあるからです。

そのような時に我慢をしていると、更に不安は強くなって生活全般が成立しなくなる恐れもあります。

そのように一定以上の強い不安に襲われている場合には、早めの医療機関の受診をおすすめします。

我慢しすぎないでくださいね!

まとめ

本日は「不安と恐怖のたった一つの違い」についてお伝えしました。

いかがでしたか?

今あなたが悩んでいるのは不安でしょうか、それとも恐怖でしょうか。

対象があればその気持ちを少しでも和らげることができるかもしれませんね。

一方でその対象がなければ我慢しすぎてはいけませんよ。

一時的に不安が強くなっていても、少しづつ減っていきますからね!

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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