人生に悩んでいる人へ。エピクテトスの名言「大切なのは何が起きたかではなく…」英語&和訳(偉人の言葉)
こんにちは!ほんやく検定1級翻訳士の鈴木隆矢です。
今回はエピクテトスの名言をご紹介します。エピクテトス(55~135年)は古代ギリシャの哲学者です。
今回は人生に悩んでいる人に届けたいエピクテトスの名言をご紹介します。
ご紹介する名言につきましては、BrainyQuote というアメリカのサイトに記載されているものをGoogleの書籍検索にかけ、それが英語圏の複数の書籍で使用されていることを確認の上、その人物の言葉として記事に掲載しております。
古い人物の言葉ですとそれが本当にその人物の言葉なのか確認が難しい場合もございますが、複数の書籍で使用されている言葉であれば、それがその人物の考えを反映した言葉であると判断できるのではないかという考えのもと記事を執筆しております。
人生に悩んでいる人へ。エピクテトスの名言「大切なのは何が起きたかではなく…」英語&和訳(偉人の言葉)
「大切なのは何が起きたかではなく、それにどう対処したかである」
エピクテトス(古代ギリシャの哲学者)
人生は思い通りにはならない。欲望は怒りを生む。
姉が30歳くらいの時に失恋をしたのですね。20代前半から7年くらい付き合っていた人と別れて、自暴自棄になってしまったのですね。「私なんてもう生きていてもしょうがない」と。結婚願望が強かったのですよね。結婚して家庭を持つと。その計画が崩壊してまった。
人生は思い通りにはならない
仏教に「三毒の煩悩」という言葉があるそうなのですね。煩悩とは「人間を苦しめる原因となる心の働き」のことで、三毒の煩悩とは、108ある煩悩の中でも、特に私たちを悩ませ苦しめる三つの煩悩「貪・瞋・癡(とん・じん・ち)」を指すのだと。
「貪(とん)」とは「欲」のことで、「瞋(じん)」は「怒り」、「癡(ち)」は「無明」(物事の真理を知らないこと)をそれぞれ表すと。
この世の一切は無常であり、自己という固定したものは存在しないこと、物事が思い通りにはならないこと。それを知らないこと、それが「無明」と。
金欲、物欲、食欲、名誉欲。今までの人生を振り返って自分の欲望、果たしてどの程度満たされてきただろうかと。人生は思い通りにはなりませんよね。欲しいものが全て手に入るわけではない。
東京にいるとき、ふと「沖縄に行きたいな」と。それは簡単に実現できることではありませんよね。たとえそこで沖縄に行けなかったとしても、その気持ちが怒りに変わることはないと思うのですね。
なぜかと、それは「諦め」があるからだと。それは本当の願望ではない。叶わぬ願いだと心の中では理解している。
人生は思い通りになる、その無知が欲望を生む。そして、その欲望が満たされなかったとき、それは怒りに変わる。
何かを求めるとき、それを自分自身に求めるなら、それは欲望ではないと思うのですね。例えば「英語が話せるようになりたい」だとか「料理が上手になりたい」と。
自分以外の人に求めてはいけない。それはただただ怒りを生むだけなのだと。
人生に悩んでいる人へ。「怒り」に関する世界の偉人の名言3選
いかがでしたでしょうか?今回はエピクテトスの名言をご紹介しました。
私が運営しているブログ『ほんやく検定1級翻訳士の【英会話フレーズ集】』の『エピクテトスの名言集【英語原文と和訳】』(外部リンク)という記事では、今回ご紹介したものを含めて、エピクテトスの名言を13句ご紹介しております。興味のある方はそちらもご覧ください。
また、私のブログ『ほんやく検定1級翻訳士の【英会話フレーズ集】』の『「怒り」に関する名言集【英語原文と和訳】』(外部リンク)という記事では、「怒り」に関する世界の偉人たちの名言を14句ご紹介しております。興味のある方はそちらもご覧ください。
では、最後に「怒り」に関する世界の偉人の名言を3句ご紹介します。
「怒りが湧いたら、その結末を想像しなさい」
孔子(古代中国の思想家)
「怒りを感じたら、話す前に10数えなさい。激しい怒りを感じたら、話す前に100数えなさい」
トーマス・ジェファーソン(第3代アメリカ合衆国大統領)
「怒りにとらわれるのは、毒を飲んで相手が死ぬことを期待するようなもの」
ブッダ(古代インドの宗教家)
お読みいただき、ありがとうございました!