【GW特集】いざ“格闘技の沼”へ!各団体イチオシ動画一挙紹介~立ち技編~
ゴールデンウィーク終盤、巣ごもりでストレスが溜まっている人や、「これを機に格闘技を見てみたいけど何がいいのか…」とお悩みの人などに向けて、公式チャンネルをもつ格闘技団体・プロモーションがイチオシ動画、鬼押し動画を紹介する第2弾。前回の「総合・組み技編」に続き、今回は「立ち技編」をお届けする。
◆【シュートボクシング】これぞSB! いまだ語り継がれる激闘
1985年の創設以来、格闘技界を代表する男女のスター選手を輩出してきたシュートボクシング(SB)。現在は、RIZNで活躍するRENAや中量級の雄・海人が“絶対的エース”の系譜を受け継ぐ。
公式チャンネルではSB35年史の中からYouTube未公開の試合を毎日20時にアップしているが、今回のオススメもその一本。世界の強豪が集うワンデートーナメント『S-cup2006』の決勝戦、緒形健一 vs アンディ・サワーの一戦だ。激闘はもちろん、試合後の誠実すぎる緒形のマイクも心に響く。
今後の蔵出し動画には2011年8月のRENA vsサーサー・ソーアリーや、2019年6月の海人 vs 中島弘貴という二大スターのスカ勝ち試合も控えているとのこと。毎晩20時の“SBアワー”をお見逃しなく。
◆【NJKF】ヒジあり!顔面ヒザあり!老舗団体初の女子メイン試合
設立25年を数えるニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)からのオススメは、2020年11月に後楽園ホールで開催された『NJKF2020 4th』の大会フルバージョン動画だ。観客の入場から試合中、そして退場時まで感染症対策を行い開催された大会は、若手の注目選手によるタイトルマッチなど好試合の連続に。
なかでもNJKF史上初の女子によるメインイベントとして行われた「☆SAHO☆vsYAYAウィラサクレック」の一戦は、老舗団体のメインを飾るにふさわしい激闘だ(動画3:05:09ぐらいから)
実況・解説が入っているので、キックボクシング初観戦でも見やすいが、試合直前の二人のインタビューをあらかじめ見ておくと、さらに感情移入して試合観戦できそうだ。
◆【RISE】選手たちの“心”が見える名作ドキュメンタリー
スピーディ・アグレッシブをコンセプトに、ライブ感を重視した“リアルファイティングエンターティメント”を追求するRISE(ライズ)。その体現者がエース、那須川天心だ。
過去の試合はもちろんだが、バックステージの様子や公開練習、試合後のインタビューなど、あらゆる角度から選手の強さやパーソナリティに迫っているのもRISE公式チャンネルの特徴。なかでもオリジナル番組の『BORN TO BE HEROES』シリーズはクオリティの高い名作ぞろいだ。
今月予定されていた大会『Cygames presents RISEonABEMA』は無観客試合となり、5月16日(日)14時(予定)からABEMで独占生中継される。「TVマッチ色全開となる演出にもご期待下さい!」とのことだ。
◆【KNOCK OUT】キック初心者にも選手や試合の魅力が伝わる作り
質の高いキックボクシング試合を提供してきた『REBELS(レベルス)』と『KNOCK OUT』、2つのイベントが統合してパワーアップ。動画にも注力しており、豊富な再生リストなど質・量ともに充実している。
とくに、毎週定期配信される『キックボクシングKNOCK OUT』は、女子キックボクサーの川島えりさをナビゲーターに、大会ダイジェストやバックステージ映像、あおり企画などが盛り込まれており、KNOCK OUTやキック初心者の入門編としても最適だ。今回のオススメもそのうちの一本。今年2月の『REBELS The FINAL』を特集している。
この大会の各試合ノーカット動画も、公式チャンネル内で視聴可能とのこと。
また4月25日に予定されていた『KNOCK OUT 2021 vol.2』後楽園ホール大会は5月22日(土)に延期となったが、ぱんちゃん璃奈の復帰戦など見どころ満載だ。
◆【Bigbang】名勝負男の最新試合はやっぱり凄かった
幾多の名選手を輩出してきた谷山ジムが手掛ける純・キックボクシングイベント。オススメ動画も名門の看板を背負う駿太、谷山俊樹、城戸康裕のエース3人が並んだ。
1本目は2021年幕開け大会『Bigbang38』から、メインイベントの駿太vs渡邊涼介戦。「駿太の試合にハズレなし」と言われるほど、つねに名勝負を繰り広げてきたベテラン駿太が、圧巻の短期決着を見せている。
同大会のダブルメイン第1試合、谷山俊樹 vs 林優作の動画では、必見の鮮烈KOシーンのほか、試合前の煽り映像で谷山の結婚式風景を垣間見ることもできる。さらに、3本目の城戸康裕 VS 藤村大輔戦では、K-1の舞台で“キング・オブ・エンターテイナー”ぶりを発揮する城戸の、面目躍如たるオモシロ煽り映像も…。
なお、これらの試合はリニューアルしたばかりの公式サイトでも見ることができるそうだ。
◆【BOM】ムエタイ戦士とコリアンファイター、剛腕二人が超絶バトル!
BOMとは「THE BATTLE OF MUAY THAI(ザ・バトル・オブ・ムエタイ)」の略。2013年の旗揚げ以来、ヒジ打ち、ヒザ蹴り、首相撲ありの本格的なムエタイを提供しており、公式チャンネルでも試合中に流れるタイの伝統音楽に乗せて数々の試合を堪能できる。
今回のオススメ動画は、その中でもBOMの白眉とされる一戦。戦った那須川天心をして「マジで強かった」と言わしめたスアキム・PKセンチャイジム(タイ)と、“コリアンデビル” チャンヒョン・リー(韓国)によるBOMスーパーライト級(63)王者決定戦は、好戦的すぎる両者しかなしえない超絶バトルに。一言、必見だ。
◆【NO KICK NO LIFE】引退試合で最強タイ人に挑み壮絶に散る!
“キックの赤い薔薇”として一時代を築いた名王者、小野寺力が立ち上げた『NO KICK NO LIFE(ノーキック・ノーライフ)』。団体の枠を越えた夢のカードを連発し、目の肥えたキックファンもゾクゾクさせてきたキックイベントが、4年のブランクを経て昨年復活した。
小野寺氏がセレクトしたオススメ動画は2本。1本目は2014年2月大会の石井宏樹引退試合。「ムエタイの王座を獲得し、外国人王者として世界初の王座防衛を果たした石井宏樹が、引退試合で日本人総ナメの最強ゲーオに挑む。フィニッシュもすごいので必見」とのことだ。
もう1本は2016年3月の前口太尊vs大月晴明の一戦。
「超ハードパンチャー大月に、常にKOを狙う倒し屋・前口が打ち合いを仕掛けるスリリングな一戦。格闘技を知らない人でも、観ればテンションが上がるようなバチバチに殴り合う試合です」
◆【INNOVATION】35歳と47歳の漢気対決、その衝撃の結末とは
オススメ動画のラストは個性豊か、かつ実力派の選手がひしめく『JAPAN KICKBOXING INNOVATION(イノベーション)』らしい異色&感動ファイト。以下は団体からのオススメ理由だ。
「ポイントは“漢気(おとこぎ)”の二字。国内有数の名門ジム、橋本道場の選手会長的ベテラン兄貴、橋本悟は“激闘大魔神”の異名を持つ35歳のイカつい猛ファイター。対する小磯哲史は、ジムの会長兼現役選手の47歳。この二人の人間味というかコクは半端ない(ネットでインタビューなどご参照あれ)が、その激突から生まれた人間劇場の肉体言語っぷりは、文字で容易に表現しがたいほどの衝撃」
試合時間残り1秒でのKO決着というだけでも、ミラクルぶりがうかがえるではないか。この一戦を見るにつけ「キックは生き方であり、生き様であり、人生である」と、あらためて思わずにはいられない。