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転ばないバイクの研究が生み出したスクーター トリシティは何がいいのか?

相京雅行下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

バイクの運転は楽しい、でもたった一回の立ちごけやスリップ事故で恐怖が植え付けられてしまって乗れなくなってしまうこともあります。

バイクは二輪である以上転倒のリスクがありますが、

目指せ!転ばないバイク!略して「めざころ」!ヤマハがそんな思いで生み出した技術がLMW(リーニングマルチホイール)。バイクの運転は楽しいけど、転倒したくないという相反する要素を、うまく調整した技術といえます。

そもそもバイクの運転は何が楽しいのか?と言われればバイクとの人馬一体感。コーナリングで車体を体重移動で倒して曲がる時が一番感じます。

ヤマハのフロント二輪バイクは3輪ですが、コーナリング時に車体が倒れることで旋回することが可能です。

こう書いてしまうと、三輪バイクのメリットがないように感じますが、そうではありません。

まずはタイヤが三つになることの設置感や安定感です。設置するタイヤが増えることで安定感が増して走行による疲労を軽減します。

転倒リスクも間違いなく低減します。バイクは後ろタイヤに前進する力が加わっています。そのため多少滑っても前に進む力で立て直すことができますが、前タイヤが滑ると立て直すのが困難です。

ですが前タイヤが二個なら、一個が滑っても立て直すことができちゃうんです。

筆者も20年以上バイクに乗っているので、特に初心者の頃は転倒した経験がありますが、一回はフロントタイヤが滑ったことで起こりました。

ヤマハの三輪スクータートリシティは登場したのが2014年でしたが、現在までに一度マイナーチェンジを行っておりシート高が下げられたことで、女性や小柄な方でも扱いやすくなりました。

動画では高速道路の走破性や燃費、シート下の収納例なども紹介しています

下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

下町の小さいバイクパーツメーカーで番頭を務めています。面白い事には大抵首を突っ込みます。ワークマンでアンバサダーをやっていたり、オールアバウトでバイクガイドを担当していたりします。

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