吉岡里帆主演・千原徹也初監督作品『アイスクリームフィーバー』が7月14日(金)より全国公開
人気アートディレクター、グラフイックデザイナーの「れもんらいふ」代表・千原徹也さんが、初の映画監督を務めた『アイスクリームフィーバー』の公開が7月14日(金)よりスタート。これまで数々のファッション広告などを手がけた千原さんは、なぜ今回映画を作ることにしたのか。
映画が好きでデザインの道へ
子供の頃から親に連れられて地元の京都の映画館に通い、たくさんの映画に触れた千原さん。大きくなるにつれ、そのことがデザインの道に繋がることになったという。
千原徹也さん(以下:千原さん)「大阪の京橋とかにある古本屋とか行ってデザインの本を買うんですよね、そうすると、『八十日間世界一周』とか、ヒッチコックの『サイコ』とか、あとは、マーティン・スコセッシの80年代の作品とかの、『レイジング・ブル』とか『タクシードライバー』とか、ああいうもののオープニングをデザインしたソール・バスっていう人の作品集とかを古本屋で買って。その人の肩書見ると、『グラフィックデザイナー』って書いてあって、『あ、この人みたいになりたいな」みたいなのがデザインやり始めたきっかけですね」
千原さん「だから結局、根底は映画がやりたいんですよね。その中の何をやりたいかっていうのを現実的に選択しはじめてデザインになっていって。実現できたけど、やっぱり夢としては映画そのものを作りたいっていうふうに」
人気クリエイターが映画制作を手がけた理由
「株式会社れもんらいふ」というデザインスタジオを設立、サザンオールスターズの案件など以来10年間様々な仕事をしている千原さん。今回、映画を撮ることにした最初の衝動はなんだったのだろう。
千原さん「なんかね、平坦な道に来たっていう感じがしたんです。例えば、自分の未来の想像する道のりが、今までは迷い道の中を扉一個ずつ開けていってる感じだったんですけど、10年やってサザンの仕事とかやって、平坦な、その先がまっすぐの道の上に来たなっていう感じがあったんです。それが安心感でもあり、安心すると怖さもあるっていうか、だから、次のことを考えなきゃなっていう感じにはなったんですね」
デザインスタジを設立して10年を経て、映画を作ることにした千原さん。初の取り組みで何から手をつければいいのかわからない中、何から始めたのだろうか。
千原さん「映画製作をデザインするっていう企画書を作って、たぶん、普通に映画監督になるだけって言ったら誰も振り向いてくれないと思ったんで、デザイナーが映画を作るっていうのはこういうことだよみたいなことを企画書にして、僕はデザイナーなので、おそらくタイアップとか、広告と組むとか、そういうことが全部自分でディレクションできる監督なんですよっていう企画書を作ったっていう感じですね」
映画の世界の人間ではないからこその新しい取り組み
実はこの映画『アイスクリームフィーバー』を作るにあたり、製作委員会という形式はとっていない(映画完成後に、運営のために設立)。自ら企業をまわり、企画を説明し映画制作にかかる費用を工面している。
千原さん「やっぱり製作委員会とか、世の中の仕組み上、『絶対にヒットしなきゃいけない』っていうものになると、全てが同じ方向を向いていくんですね。キャスティングにしても、ストーリーにしても。いろんな企業の意見が入ってくるんです。『もうちょっと平坦なものにしたい』『真逆なものにしたい』『有名人じゃなくても面白い子を入れたい』と考えていくと、制作委員会という形式ではなく新しい仕組で映画を作らないと許されないんです」
映画監督をする上で、他の監督と比べて何が違ったのかを訊ねてみると「映画のスタッフじゃない人ばっかりを起用しているところですね」と千原さん。例えば、カメラマンは映画の撮影未経験のファッションフォトグラファーの今城純さんを起用している。
千原さん「カメラマンの今城純くんは、映画を撮ったことないんです。でも、女の子を可愛く撮るのは一番と思っていたカメラマン。僕の映画は、女の子をどこまで可愛く撮れるのかみたいなことを大事にしようと思って彼にお願いしました」
メインキャストは4人の女性
本作は主演の吉岡里帆、松本まりか、モトーラ世里奈、詩羽(水曜日のカンパネラ)といった4人のキャストをメインに展開していく。自身初となる映画にこの4人を起用した理由を教えていただいた。
千原さん「モトーラ世里奈は、彼女が19歳のときにシーンガーソングライターの吉澤嘉代子さんの『残ってる』というミュージックビデオの撮影で初めてお会いしたんですけど、女優の感じができるのに空気感はモデルのままなんで、この人、自分が映画を撮るときは絶対お願いしたいなあって思ってましたね」
千原さん「詩羽(水曜日のカンパネラ)については最初のプロットとか脚本では、ただのバイトの役であまりセリフもないし、ストーリーにほぼ関係ない、吉岡里帆ちゃんとモトーラ世理奈の話の中で、そこでバイトしてる人っていうだけの話だったんですけど、彼女のキャラクター性がどんどん出てきて、メディアにも取り上げられるようになって歌が売れ始めてきたんで、この人にもうちょっとアイデンティティーを持たせるっていうことをやったら、この映画の軸がちょっと面白くなるかもなと思ったんで、脚本を変えたんです」
千原さん「吉岡里帆ちゃんとモトーラ世理奈の2人が恋愛に発展していく空気感を唯一見てる人なので、彼女ってどういう気持ちで見てんのかなっていうのをあとから足した感じですね」
千原さん「松本さんは今ではあそこまでスターになられてますが、下積みとか人生のしんどさみたいなのを経験してる方なので、今回演じていただいた高嶋優という役は彼女にお願いしたかったんです」
「吉岡里帆さんは演技がうまくて勘がいい人」
「吉岡里帆さんは、なんか一番性格が分かんない人っていうか、実は4人の中では一番しゃべってないんです。知り合って8年経つけど、年に1度しか合わないし、ミステリアスなんですね」と千原さん。今回、主演を務めた吉岡里帆さんについて、監督目線で千原さんに訊ねてみた。
千原さん「吉岡さんはやっぱりめちゃくちゃ上手ですよ。だから、一番普通の人にしようと思ったんですよ、この映画の中で。なんか一番普通の役っていうか、それをどうやってくれるのかっていう期待があったんです。たぶん、詩羽に普通の女の子の役とか無理だと思うんですよ。だから、吉岡里帆さんなら普通の女の子を魅力的に撮れるんじゃないかなと思ったんで、ベーシックな主役が一番普通の人なんですよね」
千原さん「吉岡さんは演技がうまくて勘がいい人、百戦錬磨みたいな感じのとこもあるんです。撮影の初日に、モトーラ、詩羽(水曜日のカンパネラ)、ジャルジャルの後藤淳平、チャラン・ポ・ランタンのももちゃん、吉岡里帆っていうのが初日のメンバーだったんですよね。その中で言うと、役者は吉岡里帆しかいないですよ。モトーラも役者やってますけどモデルだし、詩羽も新人だし、ジャルジャル後藤は芸人だし、ももちゃんは歌手だから、だから、変なとこに入れられた感じの空気出てたんですよね、吉岡さんは」
千原さん「その時、監督の指示の仕方とか、周りの人のルーズ感とか、ファッション的な空気感とかに吉岡さんは触れて、『あ、この現場、いつもの役者の感じじゃなくて、こういう空気の中に入る考え方を持たなきゃいけないんだな』っていうを自分で気づいて、たぶんその場で修正していった感じだったんです。その様子を見て『なんかすごいな』って思ったんです。スイッチが入る瞬間を見ました」
映画の中では2つの物語が進んでいく
今作は、アイスクリームショップで働く吉岡里帆と長年通った銭湯を愛する松本まりか、それぞれ2つの物語が同時に進行していく。
千原さん「静と動でいうと、川上未映子さんの作品って、静なんですよ。特に心情とか、そういうものを描くので、それを映像にすると役者は無言になっちゃうんですよ。だから、絵としての作りとしては、すごく静かな映画になるんですね。なので、静と動のコントラストを交互にやりたかったんです。主役の吉岡里帆より、明らかに松本まりかのせりふのほうが多いのはその理由です」
千原さん「例えばキスするっていうシーンがあったとして、映画の中にもう一つ話があることで、途中で切って、別の話に変えることで、『前のシーンはどうなったのかな』っていうことにできるんです。ドラマだとスパンってCMにいって、CMが終わったらもう次の日になってるとかができるんですけど、映画の中に2つの話を入れたのはそういうツールでもあったって感じですね」
渋谷でロケを敢行
『アイスクリームフィーバー』ではロケの多くが渋谷で行われている。そこには千原さんのどんな考えがあるのだろう。
千原さん「ロードムービーみたいにいろんなとこを飛び回って撮るとか、世界中をロケーションするとかそういうことじゃなくて、もう本当に家から出て買い物、アイスクリーム屋に行くぐらいの距離感の映画が作りたかったんで、だから、もうロケーションは渋谷で、自分のテリトリーというか、日常の風景をどう撮るかっていう感じでしたね」
千原さん「京都に住んでた頃、渋谷って109とか、原宿の辺りとか、パルコがあるスペイン坂とかああいう所のワイワイしてるイメージだったけど、住んでみると割と静かな場所もあるし、普通の路地裏の感じ、空気感、寂しい公園とかそういうのがたくさんあるわけですよ。高層ビルが建ち並んでるけど、反対側を見ると急にどぶ川みたいな、その感じが渋谷な感じっていうか。でも、それって若い頃ウォン・カーウァイの『恋する惑星』を見たときに感じたことに近いんですよ」
千原さん「香港もイメージは、中国語のネオンがワーッてある感じの場所が香港っていう感じだったけど、ウォン・カーウァイが撮った香港はいわゆる”ザ・香港”じゃなくて、たぶんウォン・カーウァイが普段から歩いてる場所みたいな。『え? 香港ってこんな空気のとこなんだ』っていうのを映画を観てすごく思って、『香港に行ってみたいなあ』と思ったんで、そういう感覚になるといいなと思って撮りました」
ファッショナブルな世界観を楽しめる映画
アートディレクターとしての仕事でファンション関係のデザインやクリエイティブを担当している千原さん。映画の中では俳優の衣装はもちろん、画面を通して千原さんのファッショナブルな世界観を感じることができる。
千原さん「映画って、リアリティをすごく重要視するんですよね。例えば、OLの役だったらスーツを着てるじゃないですか。あれはつまんないなと思ってたんですよ。ドキュメンタリーとか、リアルであることが重要な映画を撮るなら同じファッションにする意味があるんですけど、今回のように東京の小さなラブストーリーを撮ったときに、TPOがリアルである必要性ってあるのかなっていう考えがありました」
千原さん「松本まりかさんが初日の撮影で、現場に入ってきた時の髪型がイメージと違ったんですね。たぶん、彼女が演じる『高嶋優』っていう役を考えたヘアスタイルにして現場に来ていたんです。でも、吉岡里帆さんが初日に自分の立ち位置を理解して自分を調整したように、松本まりかさんも初日に現場の雰囲気を感じて『あれ? 千原さんの映画の中ではこのヘアメイク違うな』と気づいたと思うんですよ」
千原さん「撮ってても、なんかあんまりしっくり来てない感じは僕もあって。そしたら、まりかさんがヘアメイクを担当されている奈良裕也さんと相談して、次の日に“姫カット”の髪型に変えてきて、撮影したらめちゃくちゃハマったんですよ。なので、初日に撮影したやつは全カットになってるんです。松本まりかさんのすごさもそこで感じましたね」
エンディングは小沢健二の曲を起用
事務所にはターンテーブルを設置し数千枚のレコードを所有、イベントではDJもやるなど、音楽への造詣が深い千原さん。今作では東京五輪の開閉会式と、パラリンピックの開会式で音楽監督を務めたDJ・プロデューサーの田中知之さんがサントラを監修、シンガーソングライターの吉澤嘉代子さんが主題歌を担当している。
千原さん「田中友之さんのソロプロジェクトFantastic Plastic Machine(ファンタスティック・プラスチック・マシーン)っていう映画のサントラのタイトルからつけてるんですよ。田中知之さんは京都で『Les Plus』というイベントをやっていて、映画の音楽をミックスしてかけるっていうイベントだったんですけど、当時僕もよくそれに行ってたんです。だから、映画に対しての田中知之さんっていう何かあったんです」
千原さん「或る日、田中さんから20曲ぐらいボーンと送られてきて、『どうだ!』っていう感じで。僕が求めてたのは、ほっこり系映画にしたくないからズンズンくる田中さんのダンスミュージックを入れたほうが、映画の中で違和感を感じれるかなと思っていたので。でも、中にはちゃんとピアノの『ポーン』みたいな音が入る、静かな曲も入れてくれていたから、これで全体構成できるなと思って、最終的な編集が終わったやつに対してはめていった感じです」
そして、本作の主題歌『氷菓子』を歌うのはシンガーソングライターの吉澤嘉代子さんだ。
千原さん「今の時代のアーティストである吉澤さんにこの映画用に書き下ろしてもらいたいっていうのがあって、『アイスクリームフィーバー』というタイトルの曲を作ってくれっていう依頼をしました。90年代とか、カセットテープで聞くとよさそうな感じとかさ、いろんなワードを言って、ウォン・カーウァイだとか、いろんな話をして、そこから完成まで1年半かかったんですが、すごく映画の世界観が感じられる曲を作っていただきました。その間は新曲リリースしてないですからね」
映画の中で流れる音楽でもう一つ印象に残るのはエンディングテーマ。本作では、90年代に『渋谷系』と呼ばれた小沢健二さんの『春にして君を想う』が起用されている。
千原さん「僕の90年代の内容をちりばめたこの映画に、僕が青春時代を過ごした音楽をエンディングに持っていきたいっていうのは、構想であったんです。エモい気持ちになるんですよね、昔の曲がかかると。97年とか98年ぐらいから、コーネリアスとか、ピチカート・ファイヴとかも、だんだん後期に入ってって、カジヒデキさんがデビューしたりとかして、なんとなく渋谷系っていうのが後半に差し掛かっている中で、小沢健二さんがあの曲を出してメディアから去ったっていうのは、すごく決定的な出来事だったと思うんです」
「ロケをした街の空気感とか、映画のトーン、作り方、光の感じとか、全体的な空気感を90年代っていう風に感じさせる作り方をしたかった」と千原さん。エンディングテーマに小沢健二の曲を起用しているのもそのためなのだそう。
千原さん「『春にして君を想う』が発表された98年っていうのは、渋谷系と呼ばれるカルチャーが終わりを迎え、宇多田ヒカルさん、椎名林檎さん、aikoさんがデビューしてる年なんですよ。音楽シーンが一つ、切りかわった時代。その曲を最後にもってくることで、僕の青春時代の1つのエンディングに持って行きたかったっていうのはあるんです」
映画の画角は珍しい4:3
通常、映画は16:9の画角だが、本作は4:3という珍しい画角を採用している。その意図はなんだろう。
千原さん「16対9って、僕の中では大作のイメージだったんです。『キングダム』とかを見るときはいいかなって思うんですけど、渋谷のこの雑多な小さい街の小さな恋愛をのぞき見るぐらいの感じでいうと、4:3の画角の方、あの恋愛の空気感には合ってるんじゃないかなと思ったんで」
作品のロゴを自らデザインした理由
ファッション広告を中心に、長くデザイナーとして活躍している千原さん。本作のロゴも自身で制作している。
千原さん「映画ってロゴができるのって、通常最後だと思うんですよ。デザイナーに仕事の依頼が行くっていう時点で、最後なんですよね。僕は映画のポスターとかも作ってたんで、映画は企画書があって、プロットがあって、脚本ができて、撮影が終わって、『じゃあ、宣伝ポスターを誰に依頼するの?』ってなって、デザイナーに依頼が来るという流れなんですね。そこから映画のロゴとか、ポスターとか作って、映画の中に反映されていくみたいな流れなんですけど、それだとなんか違うなあっていうか、映画の空気がキャストに伝わんないなと思ったんです」
千原さん「脚本って文字だけじゃないですか。文字だけでおしゃれさとか、世界観とかを理解してもらうって、すごく難しくて。だから台本の表紙にもこの映画の世界観を表現するためにもロゴを入れたかったんです。そうすると、それがフラッグになって、みんなが向かう先が理解できるっていうか、こういうおしゃれなタイポグラフィーの映画なんだっていうのがあるだけで、吉岡里帆さんや役者のみなさん、脚本家、スタッフ、全ての人が同じ方向を向けると思ったんで、それはもう企業のロゴを作るみたいな感覚で、一番最初に作りました」
さらに、千原さんは映画の最後に流れるエンドロールまで自身でデザインを手がけている。
千原さん「映画の中に素敵なフォントが入ってくるっていうのはやりたかったんです。ある程度のベースみたいなものは守りながら、書体とかも結構4種類の書体を使ってデザインしてるんですけど、文字間とか、行間とかレイアウトも全部自分でやって。自分の感覚の中にあるもの出すためには、自分でやるしかないと思ったんで、自分で全部やったって感じです」
7月14日(金)から全国公開
千原さんが初監督を務める映画『アイスクリームフィーバー』の公開日は7月14日(金)。この日は宮崎駿さんの最新作『君たちはどう生きるか』も同日公開される。
千原さん「『君たちはどう生きるか』はチラシもなければ、予告編もないという。予告がないってことは、テレビとかで紹介もできないっていう状況ですよね。ポスターは唯一あるんですけど。その広告のあり方みたいなところが新しいなあと思ったんですよ。僕は広告の仕事ずっとやってきて、アートディレクターって仕事やってきたから、広告って新しい商品が出るとか、映画ができるとか、CDが出るってなると、その商品の広告ビジュアル作って、ポスターとかを街じゅうに貼って、電車でサイネージ紹介して、テレビCM、バンバン流してっていうふうにやって、街頭で何か配ったりとか、すごく予算かけてプロモーションすることで、人目につくっていうことを必ずもう当たり前このようにやってきてたと思うんですよ、コロナの前ぐらいまでは」
千原さん「コロナ禍になったあたりから広告って、どれぐらい意味あんの?っていう風になってきた。WEB、SNSにどんどんシフトしていって、インフルエンサーにサンプリングして商品紹介させるみたいなこともやってきてるじゃないですか。たぶん、宮崎駿の作品の考え方って、広告予算をかけずとも、作品にとにかくパワーを持たせて、作品が面白ければ、勝手にSNSで広告が生まれていくとか、TikTok、Twitter、Instagram、Facebookでみんなが『ここがよかった』とかっていうふうに言いたくなるやり方ですよね」
千原さん「大げさかもしれないけど、制作委員会という形式を取らず自分でお金を集めて作った僕の映画が公開されるってことと、同時のPR戦略をとる宮崎駿の作品が同じ日に公開されるってことが、ある意味大きな7月14日なのかなとは思います」
「この映画は、エンターテイメントを浴びて帰るみたいな、ディズニーランドみたいな映画じゃないんです」と千原さん。
渋谷が舞台で、どこか90年代の雰囲気が楽しめる映画『アイスクリームフィーバー』、街歩きのような、日常のファッションの一部として楽しむような感覚で映画館に足を運んでみては。
『アイスクリームフィーバー』
7月14日(金)より全国ロードショー
監督/千原徹也
原案/川上未映子
出演/吉岡里帆、モトーラ世里奈、詩羽(水曜日のカンパネラ)、後藤淳平(ジャルジャル)、はっとり(マカロニえんぴつ)、安達祐実、南琴奈、MEGUMI、片桐はいり、松本まりか