ペットロス経験者が伝える『ペットロスの乗り越え方』5つと周りの人が行うべきこと
ペットは私たちにとって家族の一員であり、日常の生活に欠かせない存在です。
そのためペットを失うということは、飼い主にとって非常に辛く、心に大きな喪失感をもたらします。
いつか経験する「ペットロス」は、どのように乗り越えていけばいいのでしょうか?
わたしは昨年1匹、2か月前に1匹の愛猫を失っています。とくに最初の一匹は突然死により亡くなり、その死を受け入れることに時間を要しました。
そのため今回は、同じような経験をされた方、またペットと暮らす方に向けて、わたしの経験をもとに、「ペットロスの乗り越え方」を伝えていきたいと思います。
ぜひ今後の生活に役に立てれば幸いです。
1.ペットロスとは?
ペットロスとは、愛するペットを失った際に経験する深い悲しみや喪失感のことを指します。
近年ペットは単なる動物ではなく、「うちの子」といわれるように、家族の一員として認識されるようになってきました。
そのため、ペットの死は人間の家族を失うのと同じくらい大きな衝撃を与えます。
そしてペットロスは場合によって、心理的・身体的に様々な影響を及ぼすことも…。
たとえば強い悲しみにより孤独感や罪悪感を感じ、食欲不振や不眠などの身体症状をあらわれたり。
また、ペットの世話をすることが日常生活の大きな部分を占めていた場合、その喪失感はさらに大きくなります。
ただしペットロスは個人差があり、その回復過程も人それぞれです。
ときには周りに頼りながら、そして悲しみを受けとめられれば、この困難な時期を乗り越えられるでしょう。
2.ペットロスを乗り越えるための5つの方法
2‐1.感情を認め、表現する
悲しみ、怒り、罪悪感などの感情を抑え込まずに認めることが大切です。
我慢せず泣いたり(泣くことは悲しみを浄化させます)、家族に話す、あるいはカウンセリングを受けるなど、自分に合った方法で感情を表現しましょう。
【ひとこと】私の場合愛猫が亡くなって1週間は、1日のほとんどを泣いて過ごしました。それからは愛猫を思い出すたびに、涙を流していましたが、泣くと悲しみが和らいだ気もします。
2‐2.思い出を振り返る
ペットとの楽しかった思い出を振り返ることは、悲しみを和らげる助けになります。
写真アルバムを作る、思い出の品を飾る、あるいはペットの一生を動画にしてみるなど、ペットを偲ぶ方法を見つけましょう。
わたしは愛猫の死後1か月経ってから、やっと元気だったころの写真をられるようになって、思い出整理をはじめました。完全復帰ではありませんが、このころから沈んでいた気持ちも上がり始めていたと思います。
2‐3.儀式を行う
お別れの儀式を行うことで、気持ちに区切りをつけることができます。
たとえばペットの葬儀を行う、お手紙を書く、あるいは木を植えるなど、自分なりの方法でペットとの別れを表現しましょう。
いつまでも悲しみにくれていては、ペットも安心して成仏できません。少しずつ気持ちの整理をしていきましょう。
2‐4.SNSなどに気持ちを書き連ねる
猫好きや猫の飼い主が集まるSNSに、自分の気持ちを書いてみてもいいでしょう。
家族や友人だけでなく、ペットロスの経験者からの共感メッセージも、心の支えになることもあります。
「悲しい経験をしたのはわたしだけではない」という事実が、孤独感や失望感を和らげる手助けになるでしょう。
わたしもSNSであたたかい励ましのメッセージと、共感メッセージをいただき心が救われました。
2‐5.専門家のサポートを受ける
悲しみが長期化したり、日常生活に支障が出る場合は、ペットロスカウンセラーや心理療法士などの専門家のサポートを受けることを検討しましょう。
ペットロスが進行すると、心身にさまざまな異変が生じる可能性があります。
そのため悲しみをどうしようもできない状態が続くなら、専門家を頼ってみましょう。
3.周りの人が行うべきサポートとは?
ペットロスの人をサポートする際は、周りの人の理解と共感が非常に重要です。
3‐1.傾聴と理解
ペットロスの人を支えるのに重要なのは、悲しみを抱えている人の話をしっかりと聞くことです。
的確なアドバイスをするよりは、共感的な態度で接したほうがいいでしょう。
「ペットは家族だった」という気持ちを理解し、その喪失感の大きさを認めることが大切です。
3‐2.なるべく一緒に過ごす
可能であれば、ペットロスの人となるべく一緒にいてあげるといいでしょう。
明るい話を持ちかけたり、ただ一緒の空間にいるだけでも心が救われることもあります。
ただしこれには個人差があり、逆にひとりになりたいという人もいるので、その人の気持ちに応じて柔軟に対応できるとベター。
わたしはひとりになると愛猫のことばかり考えて、体調が悪くなってしまうので、なるべく家族に一緒にいてもらいました。
3‐3.思い出を共有する
亡くなったペットの思い出話を聞いたり、一緒に写真を見たりすることで、ペットを偲ぶ時間を共有できます。
一緒に思い出を共有するのは、意外にも、悲しみを軽減させるのに効果絶大でした。
3‐4.適切な言葉かけ
「時間が解決してくれる」「新しいペットを飼えば」「もう泣かないで」といった軽率な言葉は避けましょう。
代わりに、「つらい気持ちはよくわかります」「あなたの気持ちに寄り添いたい」といった共感的な言葉をかけることが重要です。
4.まとめ
ペットロスは深い悲しみを伴う経験ですが、その悲しみを乗り越え、新たな人生を開くことができます。ペットとの絆は永遠であり、その思い出は心の中で生き続けるからです。
そして大切なのは悲しみの過程を理解し、自分のペースで回復に向かうこと。また周りの人の理解と共感的なサポートが、回復への大きな助けとなります。
ペットロスからの回復は決して簡単な道のりではありませんが、一歩ずつ前に進むことで、いつかは穏やかな心で愛するペットを思い出せる日が来ることでしょう。
そしてその経験を通じて得た強さと愛情は、きっと人生を豊かにしてくれるはず、わたしはそう思っています。