【府中市】府中の森公園の池の水が抜かれています。「かいぼり」活動を見学してきました。
2024年12月、府中の森公園は秋の深まりを感じる季節です。風が冷たいものの、陽だまりではぽかぽかと暖かく、穏やかな時間が流れています。日本庭園の池では「かいぼり」が行われ、池の水がすっかり抜かれていました。
「かいぼり」とは、池の水を抜き、環境を整える取り組みです。水質の悪化や外来種の影響で在来種が減ってしまうのを、水をきれいにし、外来種を駆除することで、池本来の生態系を守る目的があります。12月14日には、かいぼりで捕獲された生きものの展示会が開かれました。日本庭園の前に設けられたテントには、子どもから大人まで多くの人が集まり、ボランティアの方も交えて賑やかな雰囲気に。
展示されていたのは、ヤゴ(トンボの幼虫)、アメンボ、モツゴ、ゲンゴロウといった在来種が中心で、少し安心しました。しかし一方で、アメリカザリガニやミシシッピアカミミガメといった外来種も多く見られ、その存在感に驚かされます。力強く見える外来種は、在来種にとって大きな脅威だと実感しました。
現在の池は底が見えるほど水が抜かれ、鳥たちが歩く姿も見られます。普段は水が張られた場所だけに、少し不思議な光景ですね。池底の清掃を経て、12月下旬から1月中頃には再び水を戻す予定だそうです(状況によって変更あり)。公園スタッフによると、前回のかいぼりは5年前とのこと。一度で外来種を完全に駆除することは難しく、活動を継続することが大切だと話されていました。
府中の森公園は散歩にもぴったりな場所です。水のない日本庭園や心地よい丘など、何気ない景色の中に癒しが広がっています。のんびり歩くだけでも、心がリフレッシュできそうです。
次の休日、秋の余韻が残る府中の森公園を訪れてみませんか? 日当たりがいい場所はまだポカポカ温かいですよ♪自然との触れ合いを楽しんでみてくださいね。
●都立府中の森公園:東京都府中市浅間町1丁目3−1