西武多摩川線の白糸台駅から徒歩7分、京王線の多磨霊園駅から徒歩10分ほどの場所に、甲州街道から一本入った静かな道沿いに素敵な古民家があります。リノベーションされたその空間は、少人数でゆっくり過ごすのにちょうどいい広さで、目の前に広がる畑や静けさも相まって、ゆったりとした時間が流れるような雰囲気を醸し出しています。
この古民家は、日中はカフェ「coo（クー）」、夕方からは居酒屋「よっちゃん」として営業しています。今回は昼下がりのカフェタイムに、cooさんを訪れてみました。

天井が高く、落ち着いている店内

店内に入ると、木の温もりと白壁が織りなす落ち着いた空間が広がります。4人掛けのテーブルが3つ、カウンター席、そしてちゃぶ台の席があり、どこに座ってもオープンキッチンが見える作りになっています。そのため、家庭のダイニングにいるような安心感を覚えます。

美味しくてホッとするカフェメニュー

今回はカフェメニューを楽しむことにしました。cooさんは朝9時から夕方5時まで通しで営業しており、カレーやドリアなどの「ご飯もの」も提供しているので、ランチタイムを逃してしまったときにも頼れるお店です。今回いただいたのは、レモンケーキ、カスカラティー、そして追加でローズマリーレモンソーダ。それぞれ心とお腹を満たしてくれる素敵な一品でした。

●レモンケーキ

「国産レモンたっぷり」というキャッチフレーズに惹かれて注文。爽やかなレモンの酸味と、アイシングのやさしい甘さが絶妙にマッチしていました。このレモンケーキを含め、店内のケーキ類はすべて店主・水上さんのお母様の手作り。Instagramで見かけた1周年記念のケーキもとても素敵で、料理の腕前の高さを感じます。

●カスカラティー

「抗酸化力がアサイーの15倍」というフレーズに惹かれ、初挑戦。今回はレモングラスを加えたハーブティー仕立てで提供されました。爽やかで飲みやすく、体にも優しいと聞いて、ほっと一息つける一杯でした。

●ローズマリーレモンソーダ

追加で注文したのがローズマリーレモンソーダ。はちみつの自然な甘さが絶妙で、後味もスッキリ。シロップが付いているので、甘さを調整して自分好みの味に仕上げられます。ローズマリーなどのハーブは、店主さんの目の前の畑で収穫されたものだそうです。

店主・水上さんの包容力のあるのんびりさ

店内や料理が素晴らしいのはもちろんですが、何より店主・水上さんの人柄が魅力的です。包容力のある接客で、心からリラックスできる時間を過ごせます。

cooさんは2024年12月で1周年を迎えました。水上さんにオープンまでの経緯を伺ったところ、「幼なじみ」や「友人」、「前の職場の方」といった言葉が何度も出てきて、地元や周囲の人々との深い絆を大切にされていることが伝わってきました。訪れる人々が自然と集い、祝福の言葉が交わされる光景は、温かい雰囲気そのものでした。

店内の大きな窓から見える向かいの畑は、まるで一枚の絵画のように美しく、季節ごとに異なる表情を楽しめます。春夏秋冬、どのタイミングで訪れても素敵な時間が過ごせる場所です。

水上さんは、「いろいろなことにこの場所を使ってほしい」と仰っていました。カフェやご飯どころとしてはもちろん、Free Wi-Fi、座席には電源も用意しているので、打ち合わせや作業にも利用してほしいとのことです。私もコーヒーチケットを購入し、ゆっくり作業をしたいと思っています。

また、伺った日は写真や絵の展示もされていました。この日は「ビッテ写真倶楽部」さんの写真やスケッチが展示されていて、素敵な空間になっていました。カメラをきちんと学んでみたい…と新しい目標もできてしまうような素敵な場所です。

みなさんもぜひ、cooさんに「のんびり・ゆっくり」ご自分のしたいことをしに訪れてみてはいかがでしょうか？

●coo：東京都府中市白糸台１丁目１２−５