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【京都府長岡京市】奈良時代より続く古刹小倉神社で3年ぶり勇壮な神輿渡御 地域の子どもたちも大興奮!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 小倉山山麓に鎮座する小倉神社は、長岡京市と大山崎町の境に位置し、大山崎町の円明寺・山寺・下植野、長岡京市の調子・久貝・古市・神足・友岡・下海印寺・金ヶ原の広範囲に亘って氏子町を有しています。

 その小倉神社で、2022年11月6日(日)3年ぶりとなる氏子町への神輿渡御が行われました。2019年(令和元年)11月3日に、各氏子青年会などの努力で57年振りに古式に則った形で神輿渡御が復活しました。しかしながら、翌年からのコロナ禍の影響で、2年連続で中止を余儀なくされていました。

 久しぶりの神事とあって、担ぎ手として結集した100人を超える男衆たちも始まる前から意気盛んの様子でした。渡御が始まると、「よいやあさっさあ」「よいとお、よいとお」と力強い掛け声も威勢よく神輿を一気に担ぎあげ、上下に揺らしながら大山崎町円明寺の神社を出発しました。

 3年に一度のコース設定で、今年は長岡京市の金ヶ原と下海印寺の氏子町を巡行しました。金ヶ原地域では、祭の法被を着た子どもたち、男女約30人も巡行に参加。男たちの先頭で神輿の綱を元気に引いていました。巡行に参加した金ヶ崎子ども会のココネさん(10歳)は「綱が少し重かったけど楽しかった」と話してくれました。

 氏子町の各所で、住民らが家から出て出迎える様子が伺えました。各氏子町で安全祈願祭が行われ、同神社の榎本和彦宮司が祝詞を奏上し、地域代表らが玉串を奉納しました。

 下海印寺地域では、巡行を氏子青年会による勇壮な太鼓で歓迎。中小路健吾長岡京市長を始め、地域代表らも神社の法被姿で出迎えていました。

玉串を奉納する中小路健吾長岡京市長
玉串を奉納する中小路健吾長岡京市長

  小倉神社は、社伝によると、養老2年(718年)の創建とされ、平安遷都の際には、御所の鬼門除けとして祈願されました。安土桃山時代には「山崎の戦いの際、豊臣秀吉が家臣の片桐且元、脇坂安治を遣わし戦勝を祈願した」とされています。勝利の返礼として、以後、毎年米三千俵が寄進されたといいます。

 小倉神社  京都府乙訓郡大山崎町字円明寺小字鳥居前83番地 075-956-2044

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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