冬将軍は退散へ、来週はまた季節逆行の暖かさに
冷え込みが強まる
3日前の11月29日(水)頃から日本付近へ南下してきた冬将軍の影響で、北日本では一気に積雪が増え、また全国的に冬の到来を感じさせる寒さとなっています。特にけさ2日(土)は、風も弱く、よく晴れた所が多かったため、北海道や太平洋側を中心に冷え込みが強まりました。
上図のように、北海道の幌加内では日付が変わった直後に-23.2度まで下がり、12月上旬としては12年ぶりの-20度以下で、今季全国で一番の冷え込みとなりました。また、東京都心4.1度、大阪4.2度、広島3.1度、高知1.5度、熊本1.7度など、全国915地点中332地点で、今季一番の冷え込みとなりました。
この冷え込みで、東京都心では平年より21日も早く初霜を観測し、宮崎と高知でも初霜を、また熊谷と秋田では初氷を観測しました。
冬将軍から暖気優勢に
数日間居座った今回の強い寒気、冬将軍もすでに峠を越えていて、降れば平地でも雪となるような上空1500メートル付近の-6度以下の寒気も、週明けには北海道の北まで北上する見込みです。
代わって東日本や西日本には、晴れれば15度を超えるような小春日和をもたらす暖気が南から広がってくる見込みです。来週後半以降は、度々北日本を冬将軍が通過していく見込みですが、東日本や西日本には、あまり南下してこない計算となっています。
季節逆行の気温変化
東京都心の予報をみると、週明け5日(火)頃は、南の海上を通過する低気圧の影響で、雨雲がかかる可能性があり、日差しが少ないため、気温の上がり方は鈍くなりますが、その後は、上述したとおり、暖気が優勢となるため、18度位まで上がる日もあるでしょう。まさに季節逆行の気温変化となりそうです。
各地で季節外れの暖かさ
東京都心以外でも、来週は平年を大きく上回る暖かさの日が多くなる予想です。まず札幌が予想通り3日連続で10度以上となれば、12月としては55年ぶりのこととなり、この時期としては異例の暖かさとなるでしょう。ただ来週末には次の冬将軍で気温は下がる予想です。
一方、新潟、大阪、福岡などは、来週末にかけて、まさに季節に逆行するように右肩上がりで気温が上昇する予想となっていて、福岡は来週末に20度を超えるような上着の要らない暖かさが予想されています。