HSPは離婚しやすい?夫婦がすれ違ってしまう『原因』例えば仕事で疲れて家庭内で…
こんにちは、精神科医のしょうです!私は普段、精神科での外来を行い、インスタにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
「結婚しても続かなさそうで怖い」「結婚に向いてないかもしれない」というお悩みを持っていませんか?
また、現在夫婦生活に悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
HSPさんは生きづらさを日々抱えて生活していることから、結婚後も相手との関係に問題が生じる可能性が非常に高いのです。
しかし、夫婦としてより良い関係を築くために改善していくことはできます。
今回の記事では、HSPさんが夫婦生活ですれ違ってしまう原因や気をつけるべきポイントをご紹介します!
夫婦生活ですれ違ってしまう原因
自己否定やマイナスの感情が強い
HSPさんは自己肯定感が低い人が多いので、「どうせ私なんて」という自己否定の感情が他の人よりも強い傾向があります。
褒められても素直に受け止めることができず、マイナスの感情を抱いてしまうことからつい卑屈になってしまうことも。
些細な言葉に対しても「自分を否定された」と受け取ってしまうため、相手側もそんなつもりじゃなかったんだけど……というモヤモヤを抱え、二人の間に摩擦を生じてしまう可能性があります。
環境の変化に敏感でわがままに捉えられてしまう
HSPさんは外部からの刺激にとても敏感です。
テレビの音量や生活音、声の大きさ、エアコンの温度などさまざまな要因から影響を受けやすく、それにより体調を崩してしまいがちです。
非HSPの人からすると、「そんなことまで気になるの?」と思ってしまうため、なかなか分かってもらえず喧嘩に発展することも。
料理の味の濃さにも敏感だったり、エアコンの温度や外の気温などの暑さ&寒さにも敏感なので、場合によってはわがままに捉えられてしまいます。
仕事で疲れ切って家庭内でオフモードになる
共働きの場合、HSPさんは仕事で疲れ切ってしまい帰宅後もなかなか気持ちを切り替えられないという人が多いです。
休日でも仕事のことを考えて憂鬱になってしまったり、仕事で怒られたことを家庭内に持ち込んでしまったりなど、心当たりがある人もいるのではないでしょうか。
仕事のことで頭がいっぱいになり、夫とのコミュニケーションや家事が疎かになってしまうことも。
オンとオフの切り替えが上手く出来ないため、そうしたことが原因で夫婦の間にすれ違いが起きる恐れがあります。
何をしても疲れてしまう
HSPさんは疲れやすい気質を持っているので、休日にどこかへ出掛けたり、買い物や食事に出掛けたあとは「もう何もしたくない……」というほど疲れ切ってしまうこともしばしば。
相手にもその様子が伝わってしまうと、一緒にいても楽しくないのかな?と思われる原因になります。
たとえ自分がHSPであることをパートナーが理解していたとしても、「疲れた、休みたい」などのワードを頻繁に口に出していると関係に亀裂が入ってしまう可能性があります。
夫婦生活で気をつけるべき5つのポイント
無理に「いい妻、いい母」を目指そうとしない
完璧主義の傾向があるHSPさんは、「いい妻、いい母」になろうと力んでしまう節があります。
仕事に追われ、帰宅後は家事に追われ、子供がいれば育児や学校の先生の対応など、やらなきゃいけないことで頭がいっぱいになりパンクしてしまいます。
家事や育児が忙しい上に、なかなか夫との時間や趣味の時間が作れないとなると、気持ち的にも苦しくなってきますよね。
まずは「いい妻、いい母」になることをやめて、一生懸命になりすぎないように意識しましょう。
妻である前に、一人の人間として自分を労ってあげてくださいね。
スキンシップに対する気持ちを共有する
夫婦の間ではスキンシップやコミュニケーションがとても大切ですよね。
産後のホルモンバランスの関係や育児で一生懸命になっていると、夫とスキンシップを取ることに嫌悪感を抱いてしまう人もいるようです。
体が触れ合うようなスキンシップはあまり取りたくないけれど、夫と距離を感じてしまうのはやはり寂しいですよね。
今は育児で頭がいっぱいなこと、余裕がないことを伝えた上で、手を繋いだりハグをしたりするなど軽いスキンシップから始めてみてはどうでしょうか。
子供を早めに寝かせるなど工夫して、なるべく夫と一緒に過ごす時間を積極的に作るようにしましょう。
自分のやりたいことを我慢しない
子供が産まれるとどうしても子供中心の生活になってしまいますよね。
行ってみたいお店ややりたい趣味を我慢して、育児や家事に追われていませんか?
オフの日は夫に子供の面倒を見てもらって、友達と出かけたり好きな服を買ったりして上手に息抜きすることが大事です。
一時的に託児所に子供を預けて、夫婦水入らずで遠出してみるのも良いでしょう。
自分が楽しいと思える予定を定期的に作ることで、育児と家事に対して気持ちのメリハリがつくようになります。
なるべくプラスの感情を伝えるようにする
HSPさんはどんな物事に対してもマイナスな感情を持ってしまう傾向があります。
たとえ仕事や家事で疲れていたとしても、なるべくプラスの感情を持つようにしましょう。
たとえば、オフの日に夫婦で遊びに出かけたときに「疲れた」という気持ちを全面に出すのではなく、「疲れたけど楽しかった」というプラスの気持ちを相手に伝えるようにした方が角が立ちません。
「楽しかったけど少し疲れたから、帰ったら家事を手伝ってくれると助かるな」というように、柔らかい表現で気持ちを伝えるようにしましょう。
二人のルールを作る
HSPさんと非HSPさんは、感じ方がそれぞれ違うため、互いにイライラしてしまうことが多いと思います。
穏やかに過ごすためには、よく話し合って二人の間にルールを作ることが大切です。
言いにくいから今度話そう、とりあえず我慢しよう、と逃げていてはストレスが溜まる原因になります。
たとえば、テレビの音量はこのくらいまで上げてOK、土日のどちらかは夫が家事を担当する、ゴミ捨ては当番制にする、など細かいことかもしれませんが、色んなことに敏感になってしまうHSPさんにとってしっかりルールを決めることは大切なことです。
まとめ
夫婦生活はお互いの力を合わせ、協力して営んでいくものです。
相手の顔色を窺って尽くしてばかりの毎日だと辛くなってしまいますよね。
子供が産まれると生活の中心が子供になるので、夫婦の在り方についてお互いの気持ちをしっかりと共有し合うことが必要になります。
結婚や出産がゴールではありません。
夫婦生活はこれからも続いていくので、いきなり離婚とならないためにも、今一度お互いの気持ちを考えていきましょう。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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