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【土浦市】太巻を超えた太巻、別名「旦兵衛巻」を恵方巻に。本まぐろ、いくら、エビ、煮穴子…海苔まで美味

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

関西地方の節分の風習であった恵方巻は、今や全国的な風習に。コンビニエンスストアやスーパーはもちろん、各飲食店でも趣向を凝らした恵方巻が作られて今年はどの恵方巻を食べようか悩むのも楽しいですよね。私が恵方巻を選ぶ時に絶対に譲れないポイントは「おいしく食べられること」。行事を楽しむための恵方巻じゃなくて、年に一度おいしい太巻が食べられる日だと考えると、それだけでよだれが出てきそうです。

鮨好きに愛される名店で太巻をテイクアウトできるらしい

土浦駅から徒歩5分ほど。路地を入った小道沿いにひっそりと佇む「鮨の旦兵衛(だんべえ)」は、55年の歴史を誇る鮨好きに愛される名店中の名店です。

3代目大将の関根秀行さんと奥様で女将さんの慧(けい)さん。女将さんが手にしているのが「旦兵衛巻」として親しまれる太巻。食べやすいように8切分にカットしてもらっています。
3代目大将の関根秀行さんと奥様で女将さんの慧(けい)さん。女将さんが手にしているのが「旦兵衛巻」として親しまれる太巻。食べやすいように8切分にカットしてもらっています。

名店というと頑固っぽい大将が握る寿司を静かにいただく…というイメージが強いのですが、「鮨の旦兵衛」はそのイメージをぶち壊してくれる温かさ、柔和さも魅力のひとつです。旦兵衛の看板を受け継ぐ3代目大将は、「丁寧な仕事、手を抜かない」という代々受け継がれてきた伝統を守りつつも、独創性あふれる握りやつまみを作ることにも意欲的です。清潔感あふれる店内で食べるのが最高に贅沢ですが、テイクアウト用も心を込めて作ってくれます。

常連さんに愛される太巻を恵方巻に!

「鮨の旦兵衛」を愛する常連さんから噂では聞いていた「旦兵衛巻」。食べてみたいとメニュー表を見ても載っていません。近しいところで「太巻」はあるのですが…。「太巻のことを旦兵衛巻と呼ぶお客様も多いんですよ。ボリュームたっぷりだし、具材もこだわっている点がうちらしいとそのように呼んでくださる方が多いんです」と、大将の関根さん。

2月3日の節分の日は、別名「旦兵衛巻」をお店で味わうこともできますし、テイクアウトで持ち帰ることもできます。

価格は2200円。価格だけ見ると高いかもしれませんが、使っている具材がとにかくすごく、都内でこの具材の太巻を食べようと思ったら1.5~2倍はする代物です。

「鮨の旦兵衛」の太巻の具材がこちら。本まぐろ、煮穴子、甘海老、出汁巻玉子、きゅうり、いくら、自家製かんぴょう、白身魚のおぼろ。どうですか、この具材を使っているというだけでおいしさが伝わるのではないでしょうか。

これらの具材を巻く海苔は、千葉県産の新海苔。巻くときにぱりぱりと音がするほどに新鮮で、香り豊かです。

端の部分まで具材がみっちり。

これをテイクアウト用に8切にカットしてもらったのですが、あまりにおいしそうで我慢しきれず1切をその場でいただきました。海苔の旨みとともに、甘すぎず酸っぱすぎずの程よさがたまらないシャリとすべての具材が旨みが一気に口の中に広がり、悶絶してしまうほどのおいしさです。この具材のバランス、味の深み、食感、そのすべてが完璧で最高です。まさにここでしか味わえない味。太巻を超えた太巻が「旦兵衛巻」です。

「鮨の旦兵衛」の太巻は、太く長いので1本まるまる恵方巻で味わうのはもったいないです。

私のおすすめは、半分もしくは1/4本分を恵方巻として味わい、残りを食べやすいサイズにカットしてじっくり味わうという食べ方です。恵方巻を食べる時には、願い事をしながら黙々と最後まで食べきります。途中で話したり、笑ったりすると運が逃げてしまうという説がありますから、そうした意味でも一度に食べきれるサイズにカットしてから食べるのが楽しく、そして達成感もあります。

「鮨の旦兵衛」の太巻は、できれば事前に電話で予約をしておいて当日取りに行くことをおすすめします。なお、土浦駅直結のプレイアトレ土浦3階の総菜やお弁当を販売するコーナーでも2月3日(木)のみの限定になりますが、「特製旦兵衛巻」としてハーフサイズ(1100円)で販売します。

おいしいものを食べて、福を巻き込みましょう!

店舗情報
鮨の旦兵衛
住所:茨城県土浦市大和町7-6
電話:029-822-1025
営業時間:17:00~24:30(LO23:30)
定休日:日曜
ホームページ:http://danbei.jp/
Instagram:danbei_tsuchiura

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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