「御香典・御仏前・御霊前」これって、どう使い分けたらいいの?知って得する日常の豆知識
今まで、毎月のようにあったお通夜やお葬式。新型コロナウィルス感染拡大によって、ビックリするくらいに参列する数が減ったと感じています。去年などは、参列した記憶がないほどです。そう言われてみたら、礼服だって長い事袖を通していないような気がしてきました。本当に驚きの変化です。
厚生労働省が発表した人口動態統計(速報)では、2020年に日本で死亡した人はおよそ138万人だそうです。1日あたりにすると約3,800人の方が亡くなっているという計算になりますから、コロナ収束後はまた葬儀に参列する日がくるやも知れないですね。そんな時のために備えての豆知識です。
今日はテーマは「御香典・御仏前・御霊前」これって、どう使い分けたらいいの?
こんな豆知識をお送りしますね。
まずは、言葉の意味から勉強です
いままで僕は、適当に総称して「香典(こうでん)」と使ってきました。でも、案外そんな人多いんじゃないでしょうか?今日は正しい呼び方やその言葉の意味をこの記事の中で勉強していきましょう。
「御香典(おこうでん)」これは故人に対して線香や花の代わりに金品をお供えするときに使います。典は略字でして、正式には奠です。香は、お線香のことを指しています。奠は、お供え物という意味です。僕はいつも線香も持参してました。ダブってましたけど良かったのかな?
「御霊前(ごれいぜん)」は、故人の御霊にお供えする金品を指します。香典のひとつです。仏教では四十九日法要が過ぎたら「御仏前」、その前なら御霊前を使うとされています。ここさえ押さえていれば、たいてい何とかなりそうですね。
「御仏前(ごぶつぜん)」は、故人が成仏して仏様になったとして、そこに供える金品のことです。お供え物の表書きのひとつです。仏は略字で、正式には佛を使います。ここは、宗教の違いによる使い分けになっているみたいです。
御香典は急な葬儀の相互補助金的な役割という意味も持ち合わせています。この法要のために使う線香や花の支払い代金の一部にしてくださいという意味ですから、そういうつもりで持参すると良いかもしれないですね。
薄墨の筆で書く事は、意味あるの?
御香典などはよく薄墨(うすずみ)で書くとされています。通常の黒い毛筆用の墨ではなく、水で薄めてあるかのような薄さの墨です。どうして、薄墨を使うのか。それにはどんな理由があるのかを、ここで紹介しておきますね。
昔の人たちは墨をすって水に溶かして使っていました。(←知らない人もいるかも)この水の中に涙が混ざって薄くなってしまったことを表現したという説と、ゆっくり墨をすっている暇もなくこの場に駆けつけてきたのですよというアピール説があります。
どちらも本当のように思えますね。
今ではこの薄墨のことを知っている人もいないので、消えていく習慣かもしれないです。現代では、お通夜くらいにつかうくらいが良いでしょうね。
金額の相場は、どうなんだろう?
ここが一番難しい問題です。僕もよくわかっていません。親戚の時には、親父に電話して「いくらくらい包んだらいい?」と、確認してから参列するようにしています。田舎には田舎の、そして地域には地域の相場がありますから、そこを崩してはいけませんからね。
僕は、割り切れないという意味を込めて3千円か5千円か1万円を包みます。奇数は割り切れないですから。知り合いなら3千円、もう少し深い知り合いなら5千円、お世話になった人なら一万円です。世の中のお通夜の香典相場というのもこんなところみたいです。
- 上司・・・5千円から1万円
- 同僚・・・5千円から1万円
- 友人・・・1万円から3万円
- 親戚・・・3万円から5万円
まあ、あくまで目安ですから気持ちを包んでおきましょう。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございます。読んでいただいた方々に感謝です。
こちらが僕のブログ『本と文房具とスグレモノ』です。