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【宮城県 松島町】年中食べたい味と柔らかさ -林餅店くるみ餅- [高城地区]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

数千年も前から日本に伝わる味「もち」。
粘り気のある餅米(もちごめ)を蒸して、木の臼(うす)に入れたら、冷めないうちに杵(きね)で突く。『よいしょ!』『はいよ!』餅米は真っ白な湯気を上げながら、杵で鍛えられると別の姿に大変身。「餅つき」を生まれて初めて見る子ども達は、きっと餅が出来上がるまでの工程を、まるで魔法のように感じるだろう。

つきたての餅は、やわらかくてとっても美味い。そのままかぶっと食べて、餅米の甘さを感じるのも良いけれど、お好みの味付けで楽しめるのが、やっぱり餅の醍醐味。

宮城県松島町の高城地区で見つけた林餅店(はやしもちてん)の「くるみ餅」は、餅米から仕上げられた柔らかさと、トロリとした胡桃餡(くるみあん)が美味しい。

くるみの他にも、ずんだ、小倉、納豆と種類はあったけれど、胡桃の粒々入りの艶やかな餡に引き寄せられた。上品な白さの餡は、ちょっとすくって味わうだけでも濃厚。鬼胡桃のコクのある味と香りに、それを邪魔しない控えめな甘さ。

そして箸で持ち上げるだけでも、餅の柔らかさが伝わってくるほど。

「餅は餅屋」とはよく言ったもので、温めなくても柔らかさ続くのはプロの技が光るところ。そして手作業でサッと丸くしたような、優しいまんまる型がより美味しさを膨らませる。

実は「林餅店」は、宮城県大崎市の餅屋さん。だけど松島町高城地区にある「A&COOP 松島店」で購入することができる。人気の餅屋さんなので買い物に行った時に売切れになっていなければ、ラッキーだ。

正月は少し先だけど、餅を味わうのだけはちょっとくらい早くても良いだろう。
さあ、エネルギーを補充したら大掃除の開始だ。

名称:くるみ餅
製造元:林餅店(はやしもちてん)
販売店:A&COOP 松島店
住所:宮城郡松島町高城字町東二20番地12
営業時間:10:00-21:00
定休日:年中無休

フリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

Molly Chiba|日本出身|2022年2月からフリーランスのライターとして独立。日本と英国を拠点に活動中。日本国内の地域ニュースやコラムのほかに、日・英のサッカーに関するコラムを『Football Tribe Japan』に執筆中。2024年8月の「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」を受賞。珈琲と自然と動物が好きです。

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