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学校と保護者の連絡手段の問題!電話や連絡帳、デジタル化のメリットとデメリットを簡単解説!

じんちゃん先生教育/子育て/学校

 子どもが小学校に入学すると、家庭と学校の間での連絡手段が重要になります。でも、どうして学校では電話や連絡帳がよく使われるのでしょうか?また、最近では、スマートフォンやパソコンなどで連絡する方法も増えてきました。それぞれの連絡手段には、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?この記事では、学校と保護者の連絡手段について、分かりやすく解説します。

1.電話や連絡帳のメリット

 電話や連絡帳は、学校と保護者の間でよく使われる連絡手段です。これらの手段には、以下のようなメリットがあります。

⑴緊急時の対応ができる

 学校では、子どもが怪我をしたり、体調が悪くなったりすることがあります。そんなときは、すぐに保護者に連絡する必要があります。電話や連絡帳は、直接的で確実な手段であり、急な連絡が必要な場合にすぐに対応できます。

⑵保護者とのコミュニケーションができる

 学校は保護者との良好なコミュニケーションを大切にしています。電話や連絡帳を通じて、保護者との密接な連絡を取ることができます。子どもの学校生活をサポートするために必要な情報交換が行われます。

⑶情報の確実な伝達ができる

 学校では、重要な情報や書類を確実に受け取る必要があります。電話や連絡帳は、情報の受け渡しや確認が容易であり、情報の漏れや誤解を防ぐことができます。

2.電話や連絡帳のデメリット

 電話や連絡帳には、メリットがありますが、デメリットもあります。以下のような問題が起こることがあります。

⑴連絡帳の紛失や記入漏れがある

 連絡帳は紙ベースであり、紛失や記入漏れのリスクがあります。また、連絡帳を持ち帰ることを忘れる生徒も少なくありません。これらのことが原因で、情報が伝わらなかったり、遅れたりすることがあります。

⑵電話やファックスの利用制限がある

 電話やファックスは時間帯によっては利用できない場合があります。例えば、夜間や休日に電話をかけても、学校に出る人がいないことがあります。また、ファックスは紙が切れたり、故障したりすることがあります。これらのことが原因で、緊急時にコミュニケーションが困難になることがあります。

3.デジタル化のメリット

 近年では、学校と保護者の連絡手段にもデジタル化の波が押し寄せています。文部科学省は2020年10月に、学校と保護者の連絡手段をデジタル化するように通達を出しました(学校が保護者等に求める押印の見直し及び学校・保護者等間における 連絡手段のデジタル化の推進について(通知))。その背景には、以下のようなメリットがあります。

⑴環境負荷の低減ができる

 紙ベースの連絡帳やプリントは、大量の紙を消費し、廃棄物として処理されます。デジタル化することで、紙の使用量や廃棄物の発生量を減らし、環境に優しい連絡手段となります。

⑵情報の検索性や保存性が向上する

 紙ベースの連絡帳やプリントは、紛失や破損のリスクがあります。また、過去の情報を探すのも手間がかかります。デジタル化することで、情報をクラウドや端末に保存し、検索や閲覧が容易になります。

⑶情報の多様化やリアルタイム性が向上する

 紙ベースの連絡帳やプリントは、文字や図表などの限られた情報しか伝えることができません。また、情報の更新や追加にも時間がかかります。デジタル化することで、写真や動画などの多様な情報を伝えることができます。また、情報の更新や追加もリアルタイムに行うことができます。

⑷保護者の負担が軽減される

 紙ベースの連絡帳やプリントは、保護者が毎日確認したり、署名やハンコを押したりする必要があります。また、外出先で情報を確認することができません。デジタル化することで、保護者はスマートフォンやパソコンなどの端末でいつでもどこでも情報を確認したり、電子署名や承認ボタンなどで簡単に返信したりすることができます。

4.デジタル化のデメリット

 デジタル化には、メリットがありますが、デメリットもあります。以下のような課題があります。

⑴セキュリティの確保が必要

 デジタル化することで、情報がインターネット上に流出したり、改ざんされたりするリスクがあります。また、個人情報やプライバシーの保護も重要です。デジタル化する場合は、セキュリティの確保や管理が必要です。

⑵コストの負担がある

 デジタル化することで、端末やソフトウェア、ネットワークなどの設備や維持費がかかります。また、教職員や保護者の研修やサポートも必要です。デジタル化する場合は、コストの負担や分担が必要です。学校で使われている Web連絡システムの費用は保護者の負担になります。

⑶デジタルデバイドの解消が必要

 デジタル化することで、端末やインターネットにアクセスできない人や、デジタル技術に不慣れな人が不利になることがあります。これをデジタルデバイドと呼びます。デジタル化する場合は、デジタルデバイドを解消するための支援や教育が必要です。

まとめ

 小学校では、電話や連絡帳が主要な連絡手段として採用されていますが、デジタル化のメリットも多くあります。デジタル化は環境負荷の低減や情報の検索性や保存性の向上、情報の多様化やリアルタイム性の向上、保護者の負担の軽減など、学校と保護者の連絡をより効果的・効率的にすることができます。ただし、デジタル化にはセキュリティやコスト、デジタルデバイドなどの課題もあります。学校と保護者のニーズに応じて、最適な連絡手段を選択することが重要です。

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