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【京都市中京区・下京区】江戸時代から続く 池坊の最大最古の花展「旧七夕会」開催

くまライター(京都市)

華道家元池坊では、11月13日(月)まで6日間にわたり、江戸時代前期から続くという花展「旧七夕会池坊全国華道展」を、華道発祥の地である六角堂となりの華道家元池坊と大丸百貨店京都店を舞台に開催。家元の池坊家による立花の競演をはじめ、秋の花材を用いた全国の華道家の作品約900点(!)が展示されます。

華道発祥の地である六角堂
華道発祥の地である六角堂

日本最古の花展「旧七夕会(たなばたえ)」とは

「旧七夕会」は、江戸時代から続く池坊最古にして最大規模で行われる華道展。その歴史は江戸時代初期までさかのぼります。

江戸時代初期、後水尾天皇(ごみずのおてんのう)はたびたび花会を催し、七夕の花会に当時の家元である池坊専好(いけのぼうせんこう)を指導者として招きました。これをきっかけに池坊で七夕立花会を催す許しが得たことに始まるのが七夕会です。

池坊の七夕会は江戸時代を通じて有名な年中行事となり、現在もその伝統が受け継がれています。

ところで、七夕なのになぜ11月に開催するのか、不思議に思いませんか?

七夕会はもともと、江戸時代までは旧暦の七夕に行われていました。その後、明治時代になって新暦が採用されると、暑さを避けて9月に行われるようになります。しかしこれも農作業が忙しい時期と重なるので、ずらして11月に開催されるようになったそうです。

今回の「令和5年度 旧七夕会池坊全国華道展」は「華の軌跡」がテーマ。11月8日(水)から大丸会場で先行して開催が始まり、池坊会場の初日となる10日(金)には開会式が行われました。

池坊会場では前期と後期に分け、「支部選出コンクール」(10日(金)・11日(土))、「Ikenobo 花の甲子園 2023 全国大会」を開催。
大丸会場では一次展(8日(水)・9日(木))、二次展(10日(金)・11日(土))、三次展(12日(日)・13日(月))に分け、展示を入れ替えて開催されます。

池坊会場

大丸会場

花にはまったくうとい自分ですが、その美しい作品の数々に時間を忘れて見入ってしまいました。池坊会場と大丸会場はすぐ近くなので、ぜひ両方回って「華の軌跡」を堪能してみてください。
入場料は1,000円。2会場共通となります。

「華の軌跡 旧七夕会池坊全国華道展」
池坊会場
会場/華道家元池坊
   京都市中京区堂之前町248
   Webサイトはこちら
会期/2023年11月10日(金)〜13日(月)
   10:00〜17:00(最終入場は30分前まで)
大丸会場
会場/大丸京都店 6階 大丸ミュージアム
   京都市下京区立売西町79
   075-211-8111
   Webサイトはこちら
入場料/1,000円(高校生以下は無料・2会場共通)
Webサイトはこちら

ライター(京都市)

大阪生まれの大阪育ち、京都在住のライター・DTPデザイナー・イラストレーターです。京都の情報誌を経てフリーランスになりました。よろしゅうおたのもうします。

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