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【土浦市】土浦を『音楽の街』にー地元出身の音楽家・宇津木紘一さんが本格始動!

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」は、土浦の秋の風物詩のひとつ。昨年開催された同イベントは、これまで以上の盛り上がりを見せてたくさんの感動を与えてくれました。その一端を担っているのが宇津木紘一(うつぎこういち)さん。昨年(2023年)より「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」をはじめとした土浦市主催の音楽コンサートの企画を手掛ける音楽家です。

宇津木紘一さんっていったい何者?

土浦の街中を取材していると「宇津木紘一さんの話を聞いてみてよ」と至るところで薦められ、ようやくお会いできたのは2024年6月。今年の土浦での音楽イベントの打ち合わせの後にお話を伺うことができました。

いただいた名刺を拝見すると「作曲家、アレンジャー、サックス奏者、ミキシング、エンジニア、プロデューサー」と活躍の場は多岐にわたります。はて、いったい宇津木さんって何者なのでしょう?

2023年 ノバホール(つくば市)で開催されたジャズコンサートより
2023年 ノバホール(つくば市)で開催されたジャズコンサートより

宇津木さん:ひとくくりでいうと「音楽家」なんですけど、それも謎ですよね(笑)。プレイヤーとしてはサックス奏者としてライブの演奏をサポートしたり、ピアニスト、電子音楽家として活躍する中村浩之さんと「UN.a」というユニット名でも活動しています。

コンピュータを駆使してアレンジ作業中(Instagramより)
コンピュータを駆使してアレンジ作業中(Instagramより)

宇津木さん:また、音楽家を目指す若い人たちの手伝いができたらと東京の音楽専門学校で講師や土浦に構えた教室で個人レッスンもしています。

ミュージシャンからはアレンジやミキシングの依頼も多く、音楽にかかわることには積極的にやってみたいと活動していくうちに、いつの日からか総称して「音楽家」になっていました(笑)

昨年より秋の土浦の音楽イベントのプロデューサーに!

2023年「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」より
2023年「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」より

宇津木さんは、土浦生まれ、土浦育ち。愛する土浦を「音楽」のパワーで元気にしたいと、数多くのイベントに携わってきました。昨年は、土浦の秋の風物詩のひとつでもある「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」の運営を任され、演者選びやプログラム制作、舞台設営のほか、ポスター制作などにも「土浦らしさ」「若者たちの力」を取り入れて、全力で取り組みました。

2023年「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」より。宇津木さんもサジャズバンドでステージに登場
2023年「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」より。宇津木さんもサジャズバンドでステージに登場

年に一度、秋に開催される「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」は、今年で29回目を迎えます。コロナ感染予防対策の一環で一時期は実施に至りませんでしたが、2023年より再開されることに。再開にともなって宇津木さんが本格的に参加して、多くの方が来場し大成功をおさめました。

2023年「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」より
2023年「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」より

宇津木さん:「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」にはこれまでも演者として参加していましたが、昨年はサウンド蔵つちうら実行員会の委員長を務める福来軒の藤澤一志さんから「運営をやってみませんか?」という打診があって挑戦させてもらうことにしました。

昨年行われた「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」の出演者は、筑波大学JAZZ愛好会、土浦吹奏楽団、そして宇津木さんもジャズバンドとして参加し、計3組で行われました。

2023年「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」のポスター
2023年「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」のポスター

宇津木さん:地元の方たちや若い人たちの持つパワーはとてもなく強いので、そうした方たちの音楽に浸ってほしいと思っていました。ポスターの絵は土浦第一高等学校の多田樟太朗さんが描いてくれたもの。題字は土浦第二高等学校の書道部が手掛けてくれました。

2023年「土浦花火大会競技大会ウェルカムフェスティバル」より
2023年「土浦花火大会競技大会ウェルカムフェスティバル」より

無料で開催された「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」は高い評価を得て、もう一度開催してほしいと11月の「土浦全国花火競技大会」当日に「土浦全国花火競技大会ウェルカムフェスティバル」が催され、県外から訪れた人たちを音楽の力で魅了しました。

今年も宇津木さんプロデュースの音楽イベントを開催!

「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」の会場となる川口町バス停前広場(写真は2023年7月時点)
「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」の会場となる川口町バス停前広場(写真は2023年7月時点)

そして昨年に続き、今年2024年9月15日(日)に「サウンド蔵つちうらムーンライトコンサート」の開催が決定しました。プロデュースはもちろん宇津木さん。川口町バス停前広場をステージに無料の屋外コンサートが繰り広げられます。11月には「土浦全国花火競技大会ウェルカムフェスティバル」も開催予定です。

宇津木さん:音楽の力で土浦の街に活気をもたらすができたらいいなと思っています。昨年以上に楽しいイベントになるように丁寧に準備を進めていきます!

力強くも繊細で美しいジャズの音色が土浦の街に奏でられる特別な日。

宇津木さんも演者として参加しますので、何者かを確かめに(笑)、そしてライトアップされる土浦やジャズの魅力に酔いしれに足を運んでみませんか。

PROFILE

宇津木紘一(うつぎこういち)

1981年、土浦市生まれ。幼少時にエレクトーンを習ったのをきっかけに音楽の楽しさを知る。音楽家を目指し、東京の音楽専門学校へ。19歳の時にジャズサックス奏者・高橋厚雄氏に師事。自作曲をフィンランドよりリリースし、音楽キャリアをスタートさせる。近年は地元土浦でも積極的に活動している。

宇津木紘一さんのHP:http://utsugikoichi.com/

2018年に中村浩之氏とのユニット「UN.a(ユーエヌエー)」にて、アルバムやシングルを全国リリース。最新作「Embrace」を配信。

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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