台風1号へ発達するか?台風のたまご、熱帯低気圧は北西進の予想
今後は徐々に発達する見通し、台風1号へ発達も?
最新の熱帯低気圧の予想です。
きのう10日(日)、日本のはるか南に発生した台風のたまご、熱帯低気圧(天気図中TDマーク)は、ほとんど発達することなく西寄りに進んでおり、きょう午前9時現在の中心気圧は、きのうと同じ1008hPaとなっています。
ところが気象庁がきょう夕方に発表した予想天気図をみてみると、あす12日(火)午前9時には1006hPa、あさって13日(水)午前9時には1004hPaと、ごく緩やかですが、徐々に発達しながら、今週後半にかけて、フィリピン方面へ向かう見通しとなっています。
今後熱帯低気圧が向かう海域の海水温はかなり高く、30℃前後ありますので、気象庁の予想よりも発達が大きくなれば、今年初めての台風(1号)となる可能性もあり、引き続き、要注目です。
フィリピン付近から沖縄方面への計算も
コンピュータによる種々の計算結果をみると、現在発生している熱帯低気圧が台風になるかどうかは別にして、この熱帯擾乱(じょうらん)がどこへ向かうのかの計算はかなり揃ってきています。
大まかには木曜日から金曜日頃、フィリピン付近へ到達し、あるいは南シナ海へ一旦抜けた後、衰弱しながらも今週末から来週初めにかけて、沖縄の南あたりへ向かうシナリオです。
果たして台風として北上するのか?熱帯低気圧のままなのか?あるいはさらに衰弱して、ただの雨雲や湿った空気として、やってくるのかはまだ何とも言えません。
ただ今年初めての台風となる可能性のある熱帯低気圧の今後の動向に要注目です。
台風1号の発生はすでに10年に1度程度の遅さに
今年は台風1号の発生が遅れていますが、きょう午前9時までに発生しませんでしたので、これで過去70年間で8番目以内の遅さが確定しました。
もし今週金曜日(15日)15時までに発生しなければ、7番目以内も確定となります。ただ台風1号の発生が遅れても、夏場に数多く発生し、上陸も多いことがあるので、油断はできません。