悩みの多い収納の使い方(①棚収納編)
こんにちは。片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。
私は、整理収納アドバイザーとして、今まで550回以上、個人宅の片付けや収納サポートをしています。物が多くて片付かないという悩みの方もいますし、収納の使い方がわからない、という方も多いです。
今回は、皆さんのお悩みの多い、収納の使い方(棚板収納)について、事例や使用アイテムもあわせてご紹介していきます。(引き出し収納についてはまた別の記事でご紹介します。)
高い場所の収納
目線より高い位置は基本的に取っ手付きの収納を使いましょう。
高い位置に細かい物をバラバラと詰め込んでしまうと、奥に何が入っているか全くわからなくなってしまいます。また、何かを引き出した際に一緒になだれ落ちてくる危険性もあります。
ジャンルごとに分類して、取っ手付きケースに入れる。これだけでとっても使いやすい収納になります。
また、クローゼットの枕棚上などの大きなスペースも取っ手付きケースだと取り出しやすくなります。
高い位置に収納する物は、できるだけ、軽い物や、落ちてきても破損の危険性のない物を収納してくださいね。
奥行が深すぎる収納
特にマンション暮らしだと、「なんでこんなに奥行があるの?」という深い収納に遭遇することが、たびたびあります。
さらに間口(横幅)が狭い上に奥行が深いとさらに使いにくいですね。
市販の収納ボックスでは、なかなかぴったりの収納グッズがありません。
横幅が広ければ、奥行の深い引き出しケースなどもありますが、幅が狭いとなかなか難しいです。
そんなときは、前後2列に分けて考えてみてください。後ろ側には、普段出し入れの少ない物を入れてしまうのもおすすめです。
また、いさぎよく、奥行を考えずにゆとりをもって使ってもよいと思いますよ!
棚板の間隔が広すぎる収納
こちらも悩みが多い、棚板の枚数が少なく、棚板と棚板の間隔が広すぎる問題です。
大きい物を収納するときはいいですが、こまごました物を収納するときに1段の高さが高すぎると、とても使いにくいです。
上記の画像はお客様事例です。棚板間隔が広く、スペースが開いているからと、どんどん上にのせていくと、さらに使いにくくなってきてしまします。
おすすめは、引き出し収納ケースなどを入れ1段の間隔を、2段や3段に分割して使うことです。
上記はお客様事例の改善後の画像です。無印良品のポリプロプレン引出式収納ケースを活用しています。高さが深型(17.5cm)と浅型(12cm)を重ねています。必要に応じて買い足していける点もメリットです。
また、棚板を新たに発注するという方法もあります。棚板は家を購入されたところに問い合わせるかホームセンターなどで手軽に入手できますよ。
一番下(床)の収納
床に接した、一番下の収納は重たい物を収納するのにぴったりな場所です。
ただ、重たい物を直接置いてしまうと、取り出しにくかったり、掃除がしにくいというデメリットもあります。
できれば、移動しやすいようにキャスター付きの収納にすると使いやすくなりますよ。
大きな物でしたら、収納ケースに入れずに、キャスター付きの平台に直接のせてしまうのもおすすめです。
今回は、お悩みの多い収納の使い方(棚板収納編)についてご紹介いたしました。
引き出しの収納についてはまだ別途ご紹介したいと思います。また、読んでいただけると嬉しいです。
筆者:鈴木久美子(片付け・収納専門家)整理収納アドバイザー1級、住宅収納スぺシャリスト、クリンネスト1級の資格を持ち、実際にご自宅にご訪問して、片付けや収納に悩む皆さんの暮らしを改善している。オンラインでも全国から相談を受ける片付けの専門家。