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自動車整備士が徹底解説!スタッドレスタイヤの交換時期や方法

やっさん|クルマ好きの味方車系インスタグラマー

冬になれば積雪や道路の凍結が起こり、車の走行にスリップの危険が伴います。

積雪や凍結の影響で悪状況の道路でも、安全にドライブを楽しむにはスタッドレスタイヤが欠かせません。

この記事では元自動車整備士で、フォロワー6000人超えのInstagramやブログ「やっさん車好きの味方」を運営する私が、スタッドレスタイヤに変える最適な時期を解説します。

スタッドレスタイヤに履き替える時期

冬用タイヤの交換時期は初雪の2週間〜1ヶ月前です。

初雪の時期は地域によって異なるため、お住まいの地域の気象情報を確認しておく必要があります。

【交換時期の目安】
北海道10月上旬
関東12月上旬
関西日本海側10月下旬
関西瀬戸内海側12月上旬

雪が降ってから交換すればいいと考えている方もいますが、交換が困難なことや、カーショップのスタッドレスタイヤが売り切れている可能性を考えると、早めに変えておく方が懸命と言えます。

また早めにスタッドレスタイヤに交換しておけば、タイヤの慣らし走行になり、急な降雪でも強力なグリップ力を発揮してくれるでしょう。

自動車整備士目線で解説!スタッドレスタイヤは必要?

夏用タイヤのままでも大丈夫では?と思っている方もいますが、整備士目線でお答えすると絶対にスタッドレスタイヤに変えた方がいいです。

夏用タイヤのままで冬の道路を走行するのは、スリップと隣り合わせな大変危険な行為なんです。

スタッドレスタイヤは「低気温」「凍結」「積雪」のシチュエーションでも、安全に走行できる優れものです。

ご自身や同乗者の命を守るためにも、冬はスタッドレスタイヤを装着しましょう。

スタッドレスタイヤの交換方法

スタッドレスに交換するには「自分で行う」「お店に依頼する」の大きく二つの方法があります。

自分で行う場合は工具が必要になったり、ジャッキアップなどの力仕事が必要な点など懸念点がありますが、工賃が抑えられるため安く済むのが魅力です。

一方お店で依頼すると料金がかかりますが、プロが対応してくれるため迅速かつ、安全に配慮した施工をしてもらえます。

スタッドレスタイヤへの交換は自分でもできますが、手間がかかるのでお店に依頼することを推奨します。

スタッドレスタイヤでも運転は慎重に!走行時の注意点

スタッドレスタイヤに変えると絶対に安全という訳ではありません。

スタッドレスタイヤで走行時の注意点
・スピードを出しすぎない
・急発進や急ブレーキをしない
・雨天時は慎重に運転する

「タイヤを変えているから大丈夫」と過信するのではなく、慎重な運転を心がけましょう。

スピードを出しすぎない

スタッドレスタイヤを装着していても、アイスバーン状態の道路では効果を発揮しないので速度を抑えた走行をするのが大切です。

特にブラックアイスバーンと言われる、アスファルトを氷が覆っている状態に気付かずにスリップする事故も多いんです。

視認では道路の正確な状態を把握するのは困難なため、スタッドレスタイヤの効果を過信してスピードを出しすぎないようにしましょう。

急発進や急ブレーキをしない

凍結した道路で急発進や急ブレーキは厳禁です。

「急」のつく動作はタイヤがスリップして、横転や滑落など大きな事故に繋がります。

急発進や急ブレーキをしないためにも、速度を抑えて余裕をもった走行をすることが大切です。

特にカーブや橋の上などは凍結のおそれが高いので、「急」のつく動作はしないようにしましょう。

雨天時は慎重に運転する

スタッドレスタイヤを装着した状態で、雨天時に走行するのは注意が必要です。

スタッドレスタイヤは構造上タイヤと道路との間に水膜を作りやすく、ハイドロプレーニング現象が起こります。

ハイドロプレーニング現象はハンドル操作やブレーキが効かなくなり、事故に直結する危険な現象です。

雨天時にスタッドレスタイヤを装着した状態で走行する際は、特性を理解して安全雨天に勤めましょう。

まとめ

この記事ではスタッドレスタイヤの履き替え時期について解説しました。

スタッドレスタイヤは気象庁のホームページなどから情報収集して、初雪の1か月前を目安に履き替えるのがおすすめです。

余裕を持って交換しておけば、売り切れや急な降雪の際に慌てなくて済みます。

スタッドレスタイヤを装着して、冬のドライブも楽しみましょう。

車系インスタグラマー

某自動車メーカーの整備専門学校を卒業後、整備士、フロントマンとして活躍、その後、もっと車を「見て、乗って、ワクワクする」をコンセプトにSNSやブログメディアにて発信をしています。

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