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【メンテナンス必須!】車の消耗品7選とその交換のタイミング

やっさん|クルマ好きの味方車系インスタグラマー

愛車を長く安全に乗り続けるには定期的なメンテナンスが欠かせません。その中でも特に重要なのが、消耗品の交換です。適切なタイミングで消耗品を交換することで、車の性能を維持し、突然のトラブルを防ぐことができます。

しかし、「どの部品がいつ交換が必要なの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。実は、車には様々な消耗品があり、それぞれに適切な交換時期があるのです。

この記事は車系Instagramアカウントでフォロワー8,400人超え、ブログ「やっさん車好きの味方」を運営する生粋の車好きの私が、みなさんに車の消耗品7選とその交換のタイミングを詳しく解説します。

エアコンフィルター

エアコンフィルターは消耗品の一つで、車内に取り込む空気のホコリや花粉、黄砂などの異物を除去する役割があります。このフィルターは、車内の空気を綺麗にし、快適な室内空間を保つために不可欠な部品です。

エアコンフィルターの交換タイミングについては、一般的に1年または10,000km〜15,000km走行ごとが目安とされています。ただし、車種やメーカーや使用環境によって最適な交換時期は異なる場合があります。花粉や黄砂の多い地域では、より頻繁な交換が必要です。

定期的な交換を怠ると、フィルターが目詰まりを起こし、エアコンの効きが悪くなったり、不快な臭いが発生する可能性があります。交換費用は、フィルター自体が3,000円〜5,000円程度で工賃込みでも10,000円以内で交換できることが多くなっています。

エンジンオイル

エンジンオイルは、車のエンジン内部で動作を円滑にするために必要不可欠な潤滑剤で人間の体でいう所の血液です。このオイルは、エンジンの部品同士の摩擦を減少させ、熱を分散させたり様々な役割があります。

エンジンオイルの交換タイミングは、一般的には走行距離3,000kmから10,000kmまたは3ヶ月から6ヶ月ごとが推奨されています。よく短距離を運転する場合や、過酷な条件下で運転するシビアなコンディションの場合は、オイルの劣化が早く進むため、より早めの交換が必要です。

エンジンオイルを交換しないと、エンジンオイルは時間とともに劣化し、本来の潤滑性能が低下します。これにより、エンジン内部の部品同士の摩擦が増加し、金属部品の劣化が加速します。また、エンジンオイルには清浄作用があるため、交換しないと汚れやスラッジがエンジン内部に蓄積し、エンジンの性能低下を引き起こします。エンジンオイルの交換費用は1リッターあたり1500円程度が平均的です。例えば軽自動車だと約2,000円から4,000円です。

ミッションオイル

ミッションオイルは、車のトランスミッションに使用される潤滑油で、ギアのスムーズな動作を確保するために重要な役割があります。このオイルは、ギアの摩擦を減少させ、冷却効果を提供し、衝撃を緩和することで、トランスミッション内部の部品を保護します。

ミッションオイルの交換タイミングについては、一般的には走行距離が40,000kmごとが推奨されています。悪路を頻繁に走行する場合や、重い荷物を運ぶことが多い場合は、より早めの交換が必要とされることが多いです。

長期間交換を怠ると、オイルが劣化し、潤滑性能が低下するため、ギアが入りにくくなったり、異音が発生したりする原因となります。交換費用の目安は5,000円〜8,000円程度です。この内訳として、ミッションオイルの部品代が2,500円〜5,000円、工賃が2,000円程度となっています。オイルの種類や車種によっては無交換や10万キロに一度くらいでいいものもあるので取扱説明書を確認しましょう。

スパークプラグ

スパークプラグは、エンジンの燃焼室内で電気火花を発生させ、燃料と空気の混合気に点火する重要な部品です。この小さな部品は、エンジンの性能、燃費、排出ガスの質に大きな影響を与えます。

スパークプラグの交換タイミングは、一般的に20,000kmから100,000km走行ごと、または2年から4年ごとが目安とされています。最近の車両では従来のものよりも長寿命で、100,000km以上持つものもあります。

スパークプラグを適切なタイミングで交換しないと、エンジンの始動性が悪くなったり、加速性能が低下したり、燃費が悪化したりする可能性があります。総費用は、一般的なプラグを使用する場合で5,000円〜8,000円程度、高性能なイリジウムプラグを使用する場合で10,000円〜20,000円程度が目安となります。

プラグに火花がしっかり飛ばないとその上についているイグニッションコイルもダメになってしまう可能性があります。

エアクリーナー

エアクリーナーは、エンジンに取り込まれる空気をろ過し、異物や不純物を除去する重要な部品です。エアクリーナーは、空気中のほこりや砂、虫などの異物がエンジン内部に入り込むのを防ぎ、エンジンの摩耗や損傷を防止します。

エアクリーナーの交換タイミングは、一般的に30,000kmから40,000km走行ごと、または車検のタイミングが目安です。ただし、都市部の渋滞が多い道路や砂埃の多い地域で頻繁に走行する場合は、より早めの交換が必要になります。

エアクリーナーが目詰まりを起こすと、エンジンへの空気の流れが制限され、エンジンの性能低下や燃費の悪化につながります。エアクリーナーの交換費用は2,000円から15,000円程度の範囲になることが多いです。

タイヤ

タイヤは車の重要な消耗品の一つで、車の安全性や性能に直接影響を与えます。タイヤは路面との唯一の接点であり、車の加速、ブレーキ、ハンドリングに重要な役割があります。

タイヤの溝の深さが重要な指標です。日本の法律では、タイヤの溝が1.6mm未満になると交換が必要です。溝が浅くなると水はけが悪くなり、雨天時のグリップ力が低下し、ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。走行距離も交換時期に影響します。一般的には、タイヤの寿命は約30,000kmから50,000kmとされています。

タイヤの交換費用は一般的な乗用車のタイヤであれば、1本あたり5,000円から20,000円程度が相場です。例えば、軽自動車用の小型タイヤは比較的安価で、1本あたり5,000円から10,000円程度です。一方、SUVや高性能スポーツカー用の大型タイヤは、1本あたり20,000円以上になることもあります。

ブレーキパッド

ブレーキパッドは、車の制動システムにおいて重要な消耗品の一つです。これは、ブレーキディスクに押し付けられることで摩擦を生み出し、車両を減速・停止させる役割があります。ブレーキパッドは通常、金属やセラミックなどの摩擦材で作られており、使用に伴って徐々に摩耗していきます。

ブレーキパッドの交換タイミングは、30,000kmから50,000kmの走行距離が交換の目安ですが特に、交換時期を判断する上で重要なのは、ブレーキパッドの残量です。多くの車種では、ブレーキパッドの厚さが2mm程度まで減少した時点で交換が必要とされています。

多くの車種では、ブレーキパッドが一定の厚さまで減少すると金属音(インジケーターがディスクに接触する音)が発生するよう設計されています。この警告音を無視して使用を続けると、ブレーキディスクを傷つける可能性があり、より高額な修理が必要になる場合があります。ブレーキパッドの交換費用は、前輪または後輪の2輪分で10,000円から30,000円程度が相場です。4輪全てを交換する場合は、20,000円から60,000円程度になります。

車系インスタグラマー

某自動車メーカーの整備専門学校を卒業後、整備士、フロントマンとして活躍、その後、もっと車を「見て、乗って、ワクワクする」をコンセプトにSNSやブログメディアにて発信をしています。

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