毎日2万人も訪れるが、お金はあまり使わない…日本を訪れる韓国人観光客の実態
「日本に多くの韓国人観光客が訪れている」と話題になっているが、その全貌が明らかになった。
日本政府観光局が1月16日に発表した統計「2017年12月推計値」によると、昨年訪日した外国人観光客は前年比19.3%増の2899万900人(暫定値)。そのうち韓国人観光客は、前年比40.3%増の714万200人に上ったという。
実に、訪日外国人観光客の4人に1人が韓国人だったということだ。単純計算で、毎日2万人の韓国人が日本を訪れていたことになるだろう。
日本政府観光局が韓国美女とコラボ!?
こうした数字には、日本政府観光局が振り返っているように、「人気ユーチューバーを起用した動画配信、カカオトークやインスタグラムなどのSNSを活用したPR」などの影響もあるかもしれない。
日本旅行した韓国人がSNSなどで自身の旅行体験を宣伝するというのも、日常的になっている。韓国の美女が上げた日本旅行の動画に対して、韓国ネット民たちが「日本の観光庁がお礼を言うべき」などと冗談を言うほど話題になったこともあるほどなのだ。
(参考記事:【動画あり】「日本の観光庁がお礼を言うべき」!? 美しすぎる韓国女性が登場する日本旅行の動画が話題!!)
後日、その美女が日本政府観光局とコラボして動画を公開しているのだから興味深い。
旅行を通じて日本を知る韓国人
日本を訪れる韓国人が増えたことで、「東京で“虫テロ”に遭った」などと相対的にトラブルに巻き込まれる体験談も出てきてはいるが、旅行を通じて日本の文化や風土を理解する人たちが増加しているのも事実だろう。
最近は典型的な観光地ばかりでなく、日本でもあまり知られていないような穴場を求める韓国人も増えたという。
日本で彼らが購入していく日本の商品も、どこか生活感に満ち溢れている商品が多く、“知日派”が増えている印象がある。
(参考記事:韓国人観光客が必ず買っていく「日本の商品」BEST 6をご紹介!!)
そんななか日本を訪れる韓国人は、相対的にそれほど多くのお金を使っていないということも明らかになっている。
日本の国土交通省観光庁が1月16日に発表した、訪日外国人の消費動向を調査した結果を見よう。昨年、訪日外国人旅行者の消費額(速報)は4兆4161億円だ。
「日本人はケチ」と報じていたが…
国籍・地域別に見ると、1位は中国で1兆6946億円と全体の38.4%を占めていた。2位は台湾(5744億円・13.0%)で、韓国は3位(5126億円・11.6%)に留まった。
訪日した外国人観光客全体の約25%は韓国人だったが、日本で使ったお金は全体の約12%。1人当たりの消費額も韓国人は7万円台と、中国人の3分の1にも満たない。
以前、韓国に訪れる日本人観光客がお金を使っていないという調査結果が出て、「日本人は“ケチ”」などと韓国メディアが報じていたが、お互い様というわけだ。
(参考記事:「日本人は“ケチ”」と苛立つ韓国…外国人観光客の誘致で明暗が分かれた日韓)
韓国メディア『毎日経済』は、他の外国人に比べて韓国人が日本旅行でお金を使わない理由をこう伝えている。
「韓国人観光客は平均4.3泊で、一度訪問で1人当たり7万1795円を使っている。項目別では宿泊とショッピングの支出が多かった。日本を訪問する外国人は平均9.1泊しながら15万3921円を使っている。韓国人観光客は滞在期間が相対的に短いので、1人当たりの支出規模も少ないものと解釈できる」
日本を訪れる韓国人も、韓国を訪れる日本人も、互いに距離的に近いからこそ、気軽に手軽に行き来できる。その行き来の中で、互いの理解が深まればなおよいだろう。
いずれにしても、年間700万人が訪れ、5000億円という莫大な金額を日本で使っているのだから、韓国人観光客の存在は決して無視できるものではないはずだ。今後も韓国人の日本旅行は増えるという予想が多いだけに、注目したい。