【その洗浄力に死角なし】超音波洗浄はやっぱりスゴいぞ!キャブレター編
こんにちは!DIY道楽のテツです。今日は超音波洗浄の驚異的なパワーについてお話ししたいと思います!特にバイクのキャブレター掃除にどれほど効果的か、その実例を通してご紹介しますよ~。超音波洗浄機の可能性をフルに活用し、一見手のつけられない汚れまできれいにする方法を見ていきましょう!
この記事から学べること:
・超音波洗浄機の基本的なメカニズム
・キャブレター特有の掃除の難しさとその解決策
・実際に超音波洗浄機を使うメリット
・洗剤「メタルクリーンα」の効果
それでは、洗浄のプロセスについて見ていきましょう。
今回掃除するのは見た目が大変アレなことになっているキャブレター
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てか、汚いですね~!
・外側はウェットブラストで汚れは落とせるけども・・・
こんな状態で開けたくもないので、まずはウェットブラスト(ソーダブラスト)でざっくり汚れを落とします。
外側をソーダブラストで掃除しただけで御覧の通り汚れがあらかた落ちました。
これだけでも見た目は随分良くなったのですが、もちろん中身はそのままなわけで、状況は1ミリも改善しておりません。
パイロットジェットやメインジェットのジェット類も当然のごとく詰まってますが、それ以上にキャブレターの内部がデロデロ状態になってました。
ご存知の通りキャブレターの中はパイロット系やらメイン系やらスターター系やらの小さな通路が複雑で入り組んでいて、針金でつつくこともできるければ、キャブレタークリーナーのスプレーや圧縮空気を使うにしても限度があります。
・超音波洗浄機の登場です!
そんな時こそ超音波洗浄機の登場です。
超音波洗浄機は、超音波を発生させることにより、細かい汚れや固着した油分を分解し、除去します。この洗浄方法のキモは「キャビテーション」という現象。これは、液体内で微小な気泡が瞬間的に崩壊することにより、強力なエネルギーが発生し、汚れを剥がし取るというものです。
つまり表面からの物理的な「攻撃」が届きづらい、複雑な内部構造を持つキャブレターにとって超音波洗浄はまさにうってつけなわけです。
・洗剤は信頼と実績の「メタルクリーンα」
今回の洗剤は「メタルクリーンα」を使います。
安心の信頼と実績でその洗浄力は折り紙付き。キャブレターの汚れに対しても強力で、メタルクリーンαで「煮込む(!)」ことによって手がつけられないほど汚れたものでも洗浄することが可能なのです。
そんなわけで、お湯で「メタルクリーンα」をしっかり解かして超音波洗浄機にセット。
キャブレターの部品を付け込んだら
スイッチオン!
「ぶーん」という超音波洗浄機特有の音を立てて洗浄開始です。
スタート直後は真っ白で綺麗な微細な泡が湧き上がってきますが
10分もしたら・・・コレですよ!!
キチャナイな、おい!!
汚れが浮き出るとかそんな次元じゃない。ていうか、さっきソーダブラストで外側もメインボアも結構掃除したはずなのに。はたして一体このキャブレターのどこにこんな汚れがあったのでしょうか・・・?
そしてさらに10分ほど超音波洗浄をすると、表面に油まで浮いてきました。
汚いをはるかに通り越して、それはまるで油ギトギトのがっつり系家系ラーメンスープ。むしろ美味しそうに見えるんですけど~!!!(お食事中の皆様どうもすみませんでした)
・驚きの洗浄力をご覧あれ
取り出しましたるキャブレター本体
フロートチャンバー
それを水洗いして
外側も軽くすすぎました
そしてその結果・・・
こんなに綺麗になりました~!!
ちょっと信じられない結果になりましたが一番最初の写真と同じキャブレターです。当然AI加工はしていません。これが正真正銘の結果です。
ブラシでこすったり、スプレーで掃除しても限界がありますし、ウェットブラストといえども、やはり一方的に吹き付ける以上は洗浄範囲の限界があります。ですが、超音況洗浄なら液体が入り込むところ全てが洗浄の対象となるので、ここまでの洗浄が可能というワケです。
その変化には本当に驚かされます。ブラシやスプレーでは到底落とせない汚れが、超音波洗浄によってきれいに除去されるのです。このビフォーアフターの違いは、見ていても楽しいほどです。
超音波洗浄機の魅力を存分に感じていただけたのではないでしょうか?これが、キャブレターのように複雑な構造を持つ部品に対して非常に効果的である理由です。実際に使ってみると、その便利さと効果の大きさに、きっと皆さんも驚かれるはずです。
この記事を読んでくれた方が少しでも興味を持っていただけたらとても嬉しいです。これはマジで便利です。これからも、超音況洗浄の啓蒙活動を続けますよ~。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!