大谷翔平と同じ日にマイルズ・マイコラスも「100年以上ぶり史上2人目」の記録を作っていた!?
8月9日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、シーズン10勝目を挙げ、1918年のベーブ・ルース以来となる、シーズン二桁勝利&二桁本塁打を達成した。ナ・リーグとア・リーグにおいて、ルースと大谷以外の達成者は皆無だ。
一方、大谷と同じ日に、別の球場で登板したマイルズ・マイコラス(セントルイス・カーディナルス)は、8アウトしか取ることができず、3回途中に降板した。被安打は14本を数え、後続の投手が生還を許した走者を含め、自責点(と失点)は10に達した。
WIFRのニュース番組でアンカーを務める、マイク・ギャリガンのツイートによると、MLBにおいて、被安打14本以上と自責点10以上を記録し、10以下のアウトしか取れずに降板した先発投手は、1913年9月12日のラルフ・カムストックに続き、マイコラスが2人目だという。ちなみに、ラルフは、1985~86年に読売で投げたキース・カムストックとは無関係のようだ。
ギャリガンの情報に間違いがなければ――ベースボール・リファレンスで調べたところ、1913年9月12日のカムストックは3.1イニング(10アウト)で被安打14本と自責点10(12失点)なので、他に記録した投手がいなければ――マイコラスは109年ぶりということになる。
マイコラスが打ち込まれたのは、打者天国のクアーズ・フィールドだ。2015~17年の3シーズンを読売で過ごした後、この球場のマウンドに上がったのは3度目。2018年8月24日は4.2イニングで被安打12本と自責点4、2019年9月12日は5イニングで被安打5本と自責点3だった。2018年以降の96登板中、5イニング未満で被安打10本以上は、2登板しかない。クアーズ・フィールドで投げた試合を除けば、ゼロだ。
なお、8月9日のマウンドに上がるまで、マイコラスは、22登板で138.2イニングを投げ、防御率2.92(自責点45)を記録していた。23登板目の2.2イニングで自責点10を含めても、シーズン防御率は3.50なので、悪い数値ではない。