革ジャンのカドヤ2021年春夏モデルはカジュアル路線に舵を切った?
あなたはカドヤをご存じでしょうか?
もしもバイクに乗っていなければ、
「あぁごま油のカドヤ?」
なんて思うかもしれません。
でもライダーにとってのカドヤは「革ジャン屋」というイメージが強いはず。
アラフォーの僕にとっても、カドヤといえば革ジャン。
しかもゴツくてイカツイイメージでした。数年前までは。
ここ数年、取材などでカドヤに伺うことが増えたのですが、なんだかイメージが変わったなと感じることが多くなりました。
良い意味で時代に合わせてスタイルを少しずつ変えてきている印象です
そんなカドヤの2021年春夏の新作ジャケットは、カドヤ=革ジャンというイメージが強い僕らの期待を裏切る製品がリリースされていました。
ASTRO PARKA
品番:6576
商品名:ASTRO PARKA
素材(表):杢調×リップナイロン素材/ ストレッチナイロン
素材(裏):ポリエステルメッシュ
価格:3万800円(税込)
ここ数年バイク用品業界でも流行りのマウンテンパーカーっぽいデザインのパーカーです。
腰部分には大型のポケットを備えていてサイクルジャージっぽい雰囲気もあります。
生地には透湿防水素材を採用していて、初期耐水圧は10000mm。
ライディングに適した風を通さない素材ですが、蒸れにくい透湿素材を採用しています。
更に脇にはベンチレーション、胸、背中にはポケット兼ベンチレーションを備えています。
カドヤの製品はプロテクターポケットは備えながらも別売りの事が多いですが、こちらは標準装備。
ストレッチ性があるのでライディングを邪魔することもありません。
CASUAL MOTO POCKET-T
品番:7874
商品名:CASUAL MOTO POCKET-T
素材:ポリエステル100%
価格:7千480円(税込)
春夏時期のバイクインナーには吸湿速乾生地がおすすめ。
街歩きなどで汗をかいた後にバイクで走行すると風による気化熱で体を冷やしてしまうから。
ただ吸湿速乾生地って基本的に薄いものが多く、男性だと乳首ポコっと目立ついわゆるチクポコ問題も。。。
カドヤのCASUAL MOTO POCKET-Tは厚手でしっかりとしており、その上吸湿速乾性があるのでチクポコ問題を解決しつつ快適に着用することができます。
裾部分にはカドヤの刺繍が入っており、一枚で着ていてもおしゃれ。
しかもアウターとのマッチングを考慮して、少し裾が短くできています。
この辺りはさすが「革ジャンのカドヤ」という感じを伺わせます。
KJ-SCR
品番:6263-0
商品名:KJ-SCR
素材(表):14ozストレッチデニム(コットン98%・ポリウレタン2%)
素材(裏):ポリエステルメッシュ(パッド袋)
価格:2万6千950円(税込)
普段は28インチのデニムを履いているのですが、お借りしたのが30インチだったため、着用写真はゆったり見えます。
ですが実際にはスキニーとまではいきませんが、かなりスッキリとしたシルエットになっています。
素材はストレッチ性があるので動きにくさはなく、バイクの操作を邪魔することはありません。
膝にはCE LEVEL2、腰にはCE LEVEL1のプロテクターが標準装備という点も見逃せません。
どちらのプロテクターも取り外しは可能となっており、膝のプロテクターは腿部分のファスナーを開けて取り外しが可能。内側にはメッシュ素材が配置されているのでベンチレーションとしても使えます。
製造は今や一大ブランドとなった岡山県の小島地域のデニム工場。
厚みのある14ozデニムなので経年変化を楽しむことができます。
カラーはネイビー一色なのですが、ステッチの色がブラウンとブルーから選択可能です。
カドヤ=バトルスーツは昔の話
カドヤというとバトルスーツというイメージの人もいるかと思います。
実際には今でもバトルスーツは購入することが可能なのですが、カドヤブランドも時代に合わせて少しずつ変化しており、今回のように日常使いしても違和感のないシリーズも追加されています。
実際にカドヤ店舗に行ってみると、二階建て店舗の一階は一般のアパレル店舗のよう。
二階には革ジャン通もうならせるラインナップが並んでいます。
既存客の事もしっかり考えつつ、新しい価値観も導入しているカドヤを今後も見逃せません。