最も効率のいい1試合3本塁打!? 飛距離の平均は107m未満
4月26日、アンソニー・リゾー(ニューヨーク・ヤンキース)は、2打席目と3打席目に続き、5打席目もホームランを打った。リゾーの通算本塁打は、これが257~259本目だが、それまでの256本のなかに、1試合3本はなかった。
MLB.comのサラ・ラングスは、この3本塁打の推定飛距離は平均350フィートで、2015年以降の「スタットキャスト・エラ」における、1試合3本塁打の平均飛距離の最短と報じている。それまでは、昨年10月2日にブランドン・ラウ(タンパベイ・レイズ)が記録した、平均364フィートが最も短かったという。350フィートは約106.7m、364フィートは約110.9mだ。
また、ESPNスタッツ&インフォは、リゾーの3本塁打は合計1051フィート、2006年以降に記録された177度の1試合3本塁打のうち、最も短い合計飛距離、とツイートしている。1051フィートは約320.3mだ。
スタットキャストによると、この3本塁打の推定飛距離は、それぞれ、346フィート(約105.5m)、378フィート(約115.2m)、327フィート(約99.7m)だ。合計は1051フィート、平均は350.3フィートとなる。
ラウとリゾーは、どちらも左打者だ。ラウも、ヤンキー・スタジアムで1試合3本塁打を記録した。こちらの通算79本塁打のなかにも、1試合3本は他にない。
違う球場であれば、2人とも、1試合3本塁打ではなく、1試合2本か1本、ひょっとすると0本だったかもしれない。
リゾーの約2週間前には、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)も1試合に3本のホームランを打っている(「ゲレーロJr.の「1試合3本塁打」は2度目。どちらも最初の2本は大物投手から」)。こちらも、ラウとリゾーと同じく、ヤンキー・スタジアムで記録した。ここ3度の1試合3本塁打は、いずれも同じ球場ということになる。
もっとも、ゲレーロJr.は右打者だ。1試合3本塁打の推定飛距離は、416フィート(約126.8m)、427フィート(約130.1m)、443フィート(約135.0m)だった。
なお、今シーズン、ここまでのホームランは、リゾーが8本、ゲレーロJr.が5本、ラウは3本。リゾーの本数は、両リーグで最も多い。