【管理栄養士が娘に実践】窒息対策は噛む力を鍛えること!実は・・100均おもちゃで簡単に鍛えらる。
食事中の窒息事故は、子どもを持つ親にとって大きな不安のひとつです。
特に、噛む力が弱いと食べ物を細かくできず、丸呑みになり、喉に詰まらせるリスクが高まります。噛む力をしっかり鍛えることは、窒息予防だけでなく、
・消化吸収の向上
・お口周りの筋肉の発達
にも繋がります。
でも、どうやったら噛む力が鍛えられるの?と悩む親御さんも多いと思います。
噛む力は食事だけでなく、遊びの時間にも鍛えられることをご存じですか?
今回は、100均で買えるおもちゃを使って、楽しく噛む力を育む方法をご紹介します。
噛む力が弱いことが窒息につながる現状
食べ物を飲み込む際、噛む力だけでなく、唇や頬、舌の動きも重要です。
これらの筋肉が未発達だと、口の中で食べ物を正しく処理できず、大きなまま飲み込む原因になりやすいです。特に、幼い子どもは噛む力が十分でないことが多いため、遊びながら日常的に鍛えることが大切です。
笛遊びが効果的
噛む力を鍛える方法としておすすめなのが、笛を吹く遊びです。
笛を吹くことで、唇や頬、舌、呼吸を使う動きが自然と鍛えられます。
その中で今回おすすめするのが、「ピロピロ笛」です。
音が静かで、寒い日でもお家の中で気兼ねなく遊べます。
息を吹き込むと、巻きついている紙に空気が入り伸びることが面白く、何度でもやりたくなる。この繰り返しが成功体験を積み、達成感を感じながら噛む力を楽しく鍛えることができます。
笛で期待できる噛む力
1. 唇を閉じる力(口唇閉鎖力)の強化
ピロピロ笛を吹く時、唇をしっかり閉じて空気を逃がさないようにします。これにより、食べ物を口に入れた際に唇を閉じてこぼさない力を育みます。
2. 頬の筋肉(頬筋)のトレーニング
笛を吹く動作で頬の筋肉を使い、空気を押し出します。この筋肉は食べ物を歯の方へ送り、しっかり噛むために欠かせません。
3. 舌のコントロール力アップ
ピロピロ笛は舌で支えながら吹くことで、舌の位置や動きを調整するトレーニングになります。これが食べ物を口内で動かす動きの改善に役立ちます。
特に、1の唇を閉じる力が弱いお子さんには効果的です。
唇を閉じる力(口唇閉鎖力)が弱いお子さんの特徴
- よだれが出やすい
唇をしっかり閉じられないため、よだれを口内に留めておけず垂れやすくなる。 - 口がぽかんと開いている
口を閉じる筋力が弱いため、リラックスした状態で口が開きっぱなしになりやすい。 - 食べ物や飲み物をこぼしやすい
スプーンやカップから食べ物・飲み物を口に運んでも、唇が閉じられないためこぼしてしまうことがある。 - 飲み込むのに時間がかかる
唇を閉じてしっかり舌や頬を使えないため、食べ物を口内で適切に処理するのが難しい。 - ストロー飲みが苦手
唇を閉じる力が弱いと、ストローで飲むために必要な吸引力を生み出しにくい。 - 発音が不明瞭
「パ」「バ」「マ」など、唇を閉じる動作が必要な音が不明瞭になることがある。 - 噛む力が弱い
唇を閉じて噛むことが難しいため、食べ物を噛み砕く力も弱くなりがち。 - 口呼吸をしやすい
唇を閉じる筋力が未発達だと、口での呼吸が習慣化しやすい。これが長期的には歯並びや口腔衛生に影響を及ぼす場合もある。
ピロピロ笛・・駄菓子屋にも!しかも・・・
税込86円で売っていました。
選ぶ時のポイントを言うと、吹き口から巻きついてる紙までが長すぎない笛を選びましょう。今回紹介した笛くらいの長さが丁度いいですね。
また初めて使用時は、巻きついてる紙を全て伸ばした後に使用すると、乳幼児期のお子さんでも空気が届きやすくなります。
最後に
窒息事故を防ぐためには、噛む力を育むことが不可欠です。
ピロピロ笛なら、寒い冬の室内遊びにぴったり。遊びながら唇や頬、舌、呼吸を鍛え、楽しく安全に子どもの成長をサポートしましょう!