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フランス海軍「攻撃ドローン迎撃レーザー砲」2022年に艦隊に実装

佐藤仁学術研究員・著述家
(フランス海軍提供)

フランス海軍は上空からのドローン攻撃の対策のために、ドローン迎撃レーザー砲を導入することを明らかにした。

攻撃用の軍事ドローンは「Kamikaze Drone(神風ドローン)」、「Suicide Drone(自爆型ドローン)」、「Kamikaze Strike(神風ストライク)」とも呼ばれており、標的を認識すると標的にドローンが突っ込んでいき、標的を爆破し殺傷力もある。日本人にとってはこのような攻撃型ドローンが「神風」を名乗るのに嫌悪感を覚える人もいるだろうが「神風ドローン」は欧米や中東では一般名詞としてメディアでも軍事企業でも一般的によく使われている。

「神風ドローン」の大群が上空から地上に突っ込んできて攻撃をしてくることは大きな脅威であり、標的である敵陣に与える心理的影響と破壊力も甚大である。ドローンはコストも高くないので、大国でなくとも購入が可能であり、攻撃側は人間の軍人が傷つくリスクは低減されるので有益である。このように軍事ドローンは攻撃側が優位であることから、軍事ドローンによる攻撃からの防衛も急務になっている。

フランス海軍のドローン迎撃レーザー砲はフランスの軍事企業のCILASが開発。レーザービームが上空のドローンを追跡して、攻撃してくる前に撃墜する。CILASでは昨年からドローン迎撃レーザーの試験を行ってきた。フランス海軍では2022年にドローン迎撃レーザー砲を導入する予定。

フランス海軍は「レーザーを活用した兵器を艦隊に装備することに強い関心を持っていました。このドローン迎撃レーザー砲を導入することによって、上空からの多くの脅威に対峙して、攻撃ドローンを破壊することができます」とコメントしている。

▼フランス海軍が導入するドローン迎撃レーザー砲

(フランス海軍提供)
(フランス海軍提供)

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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