5G時代のデータ容量は「使い放題」か「繰り越し」か。 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.423
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石川 温の「スマホ業界新聞」
2021/06/12(vol.423)
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《目次》
1.アップルがiOS15で5G通信機能を強化
-------ロスレスオーディオ配信で「データ使い放題」が当たり前になるか
2.UQモバイルに続き、ワイモバイルも「繰り越し」投入
-------賢く節約したい向けに刺さる小・中容量プランに求められる機能
3.公正取引委員会が「競争政策上の課題」を発表
-------MNOへの「信頼・満足・愛着」があり、乗り換えに興味なし
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.アップルがiOS15で5G通信機能を強化
-------ロスレスオーディオ配信で「データ使い放題」が当たり前になるか
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2021年6月8日未明(日本時間)、アップルは開発者向けイベント「WWDC21」を開催。今秋提供予定のiOS15ならびにiPadOS15を公開した。
いずれのOSも、5G通信の割合が高まる模様だ。
バックアップや写真同期などのiCloud連携、Appleやサードパーティアプリでのオーディオとビデオのストリーミングなどが5G通信経由でも行われるとしている。
また、Wi-Fiの通信環境が安定しない場合や安全とはいえないネットワーク、公衆Wi-Fiに接続している場合などでも5G通信が優先されるとしている。
昨年、iPhone12シリーズが提供された際には5G接続時にFaceTimeのビデオ通話が高画質化されるようになった。今回はさらに5Gにつながることで、大容量のデータをやりとりし、安全かつ安定的に通信できるような挙動になるようだ。
今週、アップルはApple Musicにおいて、立体オーディオやロスレスオーディオの配信を開始している。
ミュージックの設定画面に「オーディオの品質」という項目が登場。モバイル通信ストリーミング、Wi-Fiストリーミング、ダウンロードにおいて「高音質(AAC 256kbps)」、「ロスレス(ALAC 最大24ビット/48kHzまで)」「ハイレゾロスレス(ALAC 最大24ビット/192kHzまで)が選べるようになった。しかも、ダウンロードでハイレゾを選ぼうとすると「ハイレゾロスレスのファイルはとてもサイズが大きく、データをより大量に消費します。ロスレスのオーディオファイルのダウンロードにモバイル通信接続を使用することはおすすめしません」とわざわざ断りを入れてくるのだった。
画面にはデータサイズの目安も掲載されており、10GBの空き容量に対して、高音質は3000曲、ロスレスは100曲、ハイレゾロスレスは200曲しか保存できてないとしている。いかにハイレゾロスレスがファイルが大きいかがよくわかる。
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