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キャリアがいるから革新的なスマホが生まれるのではないか。 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.424

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2021/06/19(vol.424)

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《目次》

1.ライカが初のスマートフォン「Letiz Phone 1」を発表

-------当面は日本でソフトバンク独占販売。海外展開はあり得るのか

2.キャリアがいるからこそ、個性的で革新的なデバイスが生まれるのではないか

-------端末と通信の完全分離は時代錯誤の政策でしかない

3.クアルコムがローエンド向けSoC「Snapdragon 7c Gen 2」を発表

-------セルラー搭載パソコンが花開く日はいつか

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.ライカが初のスマートフォン「Letiz Phone 1」を発表

-------当面は日本でソフトバンク独占販売。海外展開はあり得るのか

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ライカは初のスマートフォン「Leitz Phone 1」を発表した。国内でソフトバンクが独占的に扱う。ベースモデルはシャープ「AQUOS R6」となっている。

AQUOS R6はレンズやガメラの画質においてライカの技術協力を得ている。Leitz Phone 1はカメラのみならず、ユーザーインターフェースにおいてもライカが監修しているとされている。

価格は18万円と高価であるが、タッチアンドトライで実際に製品を触ったメディア関係者からは納得の声が聞かれた。AQUOS R6とは違った雰囲気に仕上がっており、ライカのこだわりも随所に見られるなど、「ライカのデジカメ」と思えば、18万円は妥当な価格設定というわけだ。

外観の質感や仕上がり、カメラ画質において、シャープの開発者は相当、手を焼いている模様だ。メディアに向けた新製品発表に関しても、ライカという企業名は一切、明かされず、ソフトバンクから「スマートフォンの新製品が発表される」ということしか知らされなかった。カメラ関係のメディアには「ライカが何か出すらしい」という案内のみであり、相当、ドイツから箝口令が敷かれた状態で発表にこぎ着けた感じであった。

ただ、その甲斐あってか、事前には一切、世間には情報が流れなかったのは大したものだろう。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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