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間もなくゴング! デラホーヤが手掛ける若き精鋭たち

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Photo:: Golden Boy

 今夜、カリフォルニア州インディオでゴールデンボーイ・プロモーションが興行を打つ。メインイベントは、12勝(11KO)1分けのジョウス・ゴンザレスvs.14勝(7KO)2敗のエクアドル人ファイター、ホセ・アングロ。

 試合の2日前、アングロが胸の内を語った。

 「この機会を与えてくれた神と、ゴールデンボーイ社に感謝する。自分はエクアドル出身で、フロリダ州マイアミを中心に戦っている。カリフォルニアにやって来られて、とてもハッピーだ。モチベーションも上がっているよ。俺はハングリーだし、世界中に自分が何者であるかを見せたい。

 自分の対戦相手はいい選手だが、勝つための準備をしっかりやった。見る人は、ホセ・アングロが誰なのかを理解するだろう。

Photo:: Golden Boy
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 俺たちのファイトは戦争になる。自分は賢いから、どんなスタイルにも対応できる。ゴンザレスがどんな動きをしようが、完璧だよ。

 自分自身を証明するためにこの場所に来た。まだ、スーパーライト級でトップではないが、スキルの高さを示すよ。勝って、ランキングを上げてやるさ」

Photo:: Golden Boy
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 セミファイナルに出場する12戦全勝9KOのスーパバンタム級、マヌエル・フローレスも言った。 

 「今の俺は強い。試合に向けて準備万端だ。今、本当に腹が減っている。計量が終わったら、オリーブオイルで軽く味付けしたチキンを食べるんだ。それで体が動くようになる。

 ファンは火花を散らせる戦いを望んでいる。俺の相手はタフだ。でも、ノックアウトしてやる。パンチ力のある俺が爆発する様を、ご覧あれって感じだな。DAZNで目にする人々にも、素晴らしいショーをお届けしたい」

Photo:: Golden Boy
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 セミよりもさらなる前座で戦う、9戦全勝8KOのウズベキスタン人サウスポー、エルヌ・アデュライモフも話した。

 「ゴールデンボーイの興行に戻って来られて、かつ、インディオで試合をすることが楽しみでなりません。インディオは私にとって、第二の故郷と呼べる愛すべき町です。当地でいい試合を見せたいですね。

 友人やコーチたちの前でのファイトは、この上ない喜びを感じます。コーチたちとは本当に楽しくトレーニングしていますが、今回は試合会場で喜びを分かち合いたいですね」

 彼らはどんなパフォーマンスを披露するか。出世争いでリードするのは誰か。間もなくゴングだ。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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