【福岡市】97歳の料理研究家・桧山タミ台所展のクラウドファンディング始まる。募集期間は2月25日まで
この1月で97歳になった料理研究家である桧山タミ氏は、福岡市中央区で59年間料理塾を開催していました。2020年に料理塾を閉じてから、現在は大分在住です。
幅広い年代の多くの門下生に慕われ、お料理だけでなく人生そのものを学べた、という桧山タミ料理塾。
この度大丸福岡天神店8階催事場にて、2023年5月31日から6月12日まで「桧山タミ台所展」の開催が決まり、そのクラウドファンディングが開始されました。
クラウドファンディングの募集期間は2023年1月20日から2月25日までです。
97歳の料理研究家
桧山タミ氏は1926年福岡県生まれ。25歳で結婚、出産して双子の男の子を授かりますが、31歳で夫と死別します。
日本の料理研究家の草分けである江上トミ先生の愛弟子として、戦前戦後を通して料理を学び、1964年、江上トミ先生と巡ったヨーロッパ各国やアフリカへの5カ月もの研修旅行を皮切りに、その後も海外へと出向き、世界の料理の歴史や食材への見識を深めました。
その後独立し、59年の長い間、福岡市にて料理塾を開催。
素材にこだわり、愛情と自然の恵みを大切にする心が息づいた、昔ながらの日本の家庭料理を教えていました。
桧山先生の元には、20代から70代までの幅広い層の生徒が通い、台所に立つたくさんの女性を勇気づけました。(参考文献 「いのち愛しむ、人生キッチン」)
2冊の著書
今回、「97歳の料理研究家 桧山タミの台所展」製作委員会を運営している田中文さんにお話を伺いました。
田中さんは、台所道具店「キッチンパラダイス」の店主であり、桧山先生の門下生でもあります。また累計10万部となった桧山タミ著書「いのち愛しむ、人生キッチン」「みらいおにぎり」の企画編集をされています。
展覧会について
料理塾を閉じて、田中さんが桧山塾の片づけをお手伝いしていた時のこと。
書庫に、先生が20歳の頃に書き綴ったレシピ帖、約60年前のヨーロッパ・アフリカへの視察旅行メモ、さらにこれまでの新聞や雑誌への寄稿した記事などが、すべて保管されていたそうです。
2022年に桧山先生が転倒して手術となった時、「先生は必ず回復される。お元気なうちに、先生が未来に残したいメッセージを形にしよう。」と決め、この展覧会を企画されました。
レシピや、門下生にかけられた温かいお言葉、50年から100年近く使い続けた台所道具の展示、そのほか桧山先生にまつわる数多くの物を紹介する予定だそうです。
クラウドファンディング
入場料だけでまかなうと、展示品が少なくなる上に、どうしても入場料が数千円と高くなってしまうそうです。
できればお子さんからご年配の方まで幅広く見ていただきたいとの思いから、このクラウドファンディングを開始しました。
ご支援があれば、「展示物をひとつでも多く」「入場料を少しでも安く」開催できるとのことです。目標金額は600万円ですが、実際の費用は1800万円以上になる見込みです。
現在は地元企業にも協賛をお願いしているそうで、クラウドファンディングでも目標を少し上げて、ゴールに向かいたい、ということです。
リターンについて
桧山塾の台所道具や食器などの一部をリターンとして活用されるそうです。
企画者の熱い思いと、支援はこちらからお願いします。
桧山タミ台所展製作委員会
担当:田中文[キッチンパラダイス]福岡市中央区白金1-4-14
電話番号:092−534−6311 FAX:092−534−6312
Email:tanaka@kitchenparadise.com
URL:クラウドファンディングはコチラから