【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動!Part141:ドラマに虎がよく出てくる
みなさん、こんにちは~!
今回も人気シリーズ「韓国ドラマによく出てくる不思議な行動」をお届けします!
韓国ドラマを見ていると、生活習慣や文化、日本との違いなど、色々と垣間見ることができますよね。
このシリーズでは、これまでにも韓国ドラマに出てくるシーンから、たくさんの面白い発見や情報を取り上げてきました。
読んだことがない方は、過去のシリーズもぜひ、読んでみてくださいね^^
さて、今回はいったいどんな不思議が出てくるのでしょうか?!
それでは、さっそく見ていきましょう~♪
「ファンタジー系のドラマに虎がよく出てくるのはナゼ?」
韓国ドラマと一口にいっても、さまざまなジャンルがありますよね!
韓国ドラマには、ファンタジー的な要素が入った作品も割と多く、人気作もたくさんありますね。
そんな韓国のファンタジー系のドラマですが、なぜか「虎」が出てくることが多い気がします。
「ホテルデルーナ~月明かりの恋人~」のなかにも虎が出てくるエピソードがありましたし、「ケリョン仙女伝~恋の運命はどっち!?~」のなかでも、ヒロインの娘が虎の姿になって出てきます。
韓国の人たちにとって、虎には何か特別な意味があるのでしょうか…?
朝鮮半島にはかつて虎が生息していたといわれています。
朝鮮虎は、山の神、霊獣のように神聖な存在として崇められていたようです。
古代の壁画や民画にも虎が描かれているものが多く残っていますし、朝鮮の建国神話「壇国
神話」のなかにも虎が登場します。
また、昔話の始まりには「むかし、むかし、あるところに~」とよく言いますが、これと同じ意味で、韓国では「虎がたばこを吸っていたころ~」と言ったりするんですよ!おもしろいですよね~!
さらに、こんなことわざや表現もあるんですよ!
「호랑이도 제 말 하면 온다(ホランイド チェマルハミョン オンダ)」
これは「虎の話をすれば虎が来る」という意味で、日本のことわざの「噂をすれば影が差す」と同じような使われ方をします。
「호랑이는 죽어서 가죽을 남기고 사람은 죽어서 이름을 남긴다(ホランイヌン チュゴソ カジュクル ナムギゴ サラムン チュゴソ イルムル ナムギンダ)」
ちょっと長い文章ですが、直訳すると「虎は死後に皮を残し、人は死後に名を遺す」となります。つまり「人の行いは死後も長く残るため、最善を尽くすべき」というような意味で使われます。
「하룻강아지 범 무서운 줄 모른다(ハルッカンアジ ボム ムソウンジュル モルンダ)」
これは「生まれたての子犬は虎の恐ろしさを知らない」という言葉です。「何も知らないものは恐れを知らない」という意味ですね。
また、怖い先生のことを「호랑이 선생님(ホランイ ソンセンニム)/虎先生」といったりしますよ。
昔から虎が人々にとって特別な存在だったと同時に、身近な動物であったことがうかがえますね。
そういえば、2018年の平昌冬季オリンピックの公式マスコットキャラクター「スホラン」も白い虎でしたよね!
メダリストには、スホランのぬいぐるみが手渡されていましたよね。
みなさん覚えていますか~?!
ちなみに「수호랑(スホラン)」の「수호(スホ)」は、韓国語で「守護」という意味です。
白虎は虎の中でも特に神聖な生き物とされています。
そんな白虎のスホランには、大会に参加する選手や関係者、観客みんなを守ってくれるという意味が込められているんですよ。
さらに、1988年に開かれたソウルオリンピックの公式マスコットキャラクターも虎の「ホドリ」というキャラクターだったんです!
虎は韓国の昔話や神話にもよく出てくる親しみのある動物だったことにくわえ、勇猛さや折れない強い心といった虎の持つイメージが、韓国を表すキャラクターにピッタリだったということで虎のキャラクターが採用されたんですね。
たしかに、なんとなく「韓国といえば、虎」というイメージがありますよね!
ちなみに韓国では、地図で見る朝鮮半島の形は虎の形をしているとよくいわれています。
片手をあげた虎のように見えるんだとか…たしかに、そういわれるとそう見えなくもないような…笑
いかがでしたか?
今回は、韓国の人々と虎の特別な関係について書いてみました!
韓国の人々にとって虎は、ただの動物ではなく、神聖で特別な存在だったんですね~!
昔から文化や信仰の面でも深い関わりがあったことがよくわかりました。
それでは、また次回もこのシリーズでお会いしましょう~♪
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