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猛者をもてなす料理!古代の中国では料理が戦況を支配した!

山内琉夢歴史プレゼンター

戦国時代の中国には、名だたる猛将らを「食客」とよび、絶品料理を振舞って養うことを約束する契約が存在したことはご存じでしょうか。

現代を生きる私たちが、戦国時代の猛将らになることはできません。けれど、当時振る舞われた料理を食べることで、猛将らの気持ちや時代背景を偲ぶこともできるでしょう。

当時の料理にまつわるエピソードとともに、料理初心者でもチャレンジできる簡単レシピを紹介します。

食客の大切さ

中国発祥の料理ピータン:画像はイメージです。
中国発祥の料理ピータン:画像はイメージです。

多数の食客を抱えたことで有名な人物には、斉の孟嘗君、 趙の平原君、魏の信陵君、楚の春申君、秦の呂不韋などがいました。

彼らの食客は3千人を超えるともいわれ、中国では食客の有無で戦況が大きく変わることもあり得たのです。

なかでも、戦国時代の中国で多くの食客を抱えた武将を指す「戦国四君」の1人・孟嘗君は「血縁関係だけでは家は守れない。 有能な人材を集めよう」と父に説いたそうです。

孟嘗君の意見に賛成した父は、各地から食客を招き入れました。

古代中国に使用された食器:画像はイメージです。
古代中国に使用された食器:画像はイメージです。

それは、武闘家や兵法家などのほか、「盗みが得意な者」や「鶏の鳴き真似が得意な者」まで、ありとあらゆる才能を持った達人たちです。

なんと、集まった食客の数は3千人!

孟嘗君は、もともと「秦国の天下統一を50年遅らせた男」と言われるほどの実力を持つ人物でした。

それでも自身の武力に奢ることなく、先見の明で才能を有する者たちを抱きかかえ、怒涛の戦国時代を生き抜いたのです。

究極のレシピ

実際に作った野菜炒め
実際に作った野菜炒め

現代では、時短食や節約レシピとして注目される「野菜炒め」。

実は、古代中国の頃から愛されていた歴史ある料理なのです。

ただ古代中国では、野菜だけの食べ物は貧乏くさいとされていたため、大量のお肉が入っていました。

そんな「野菜炒め」を現代風にアレンジしてみたので、レシピを紹介します。

ぜひ、猛将になった気分で味わってみてくださいね。

・肉入り野菜炒め(3~4人分)

■材料

ニラ…1束

もやし…1袋(200g)

キャベツ…1/2玉

すりおろし生姜…お好み

すりおろしニンニク…お好み

牛肉(豚肉・鶏肉でもOK)…200g

4倍濃縮めんつゆ…50~100ml

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■作り方

1. ニラを1口サイズに、キャベツは小口切りにする

2. フライパンを温めて、油を挽く。そこに、ニラ、もやし、キャベツを投入する

3. 野菜がしんなりするまで炒めれたら、牛肉を投入する

4. 牛肉の赤い部分がなくなったら、めんつゆと生姜を投入してさっと炒めたら完成

歴史プレゼンター

歴史ライターとしての活動経験を持ち、今までに32都府県の歴史スポットを巡ってきました。実際に現地へ行くのが難しい方に向けて、取材した歴史スポットについて紹介します。また、歴史に興味をもったことがなかった方にも楽しんでいただけるよう、歴史偉人の意外な一面や好きな食事・おやつの紹介など、ワクワクするような内容をお届したいです。

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