今回は2024年10月にオープンした「カフェわってらか」をご紹介します。

場所は小田原駅から徒歩20分、「諸白小路」のバス停から徒歩1分の1号線沿いに位置します。

中に入ると白を基調とした明るい店内。右側にはちょっとしたキッズスペースが、左側には座席が並んでいます。こじんまりとした店内ですが、外からも中の様子がよくわかり、初めてでも入りやすい印象です。

こちら以前は「十字町ヒストリア」という歴史資料などが集められていた場所でした。この辺りは文化、芸術、政治、経済などで活躍してきた著名人が多く住んでいた地域としても知られています。そのような歴史上の人物の記録などが残されている資料などを、十字地区の商店街の方がこの場所で保管し、資料館のように運営されていたとのこと。そのような場所が、今回新たに「カフェわってらか」としてオープンしたのです。

さて、早速タルトとコーヒーを注文しました。週替わりのタルト、この日は「アーモンドのタルト」でした。（毎週金曜日がタルトの日）こちらで提供・販売しているお菓子は「焼き菓子 寺の菓」という、ご近所の大久寺というお寺のご住職の奥様が手作りで販売されているものです。個人的にもアーモンド好きなので嬉しいです。

フルーツも添えられて見た目も色鮮やか。とても優しい甘さでおいしくいただきました。またコーヒーは以前こちらでもご紹介したことのあるご近所のAnbos Coffeeの特別ブレンド。タルトと合わせてとてもおいしくいただきました。

こちらのカフェを運営しているお一人、五十嵐敦子さんにお話を伺うことができました。
五十嵐さんは、ご家族で小田原市へ移住されてきました。ですが、これまで見知らぬ地で子育てに追われ、行き詰まるような経験もされたことも。「孤立しがちな親子と地域の方をつなぐ場を作りたい」という気持ちを持ち始め、この小田原の地で同じ思いに共感し合うママ友の輪から活動の場が広がったのだそうです。

具体的には、子ども・親子のための遊び場を作ったり、ワークショップを開催したり、バザーを行うなど実にさまざまな活動をされてきたようです。そのような活動からスタートし、2024年10月にこの「カフェわってらか」が誕生しました。

そして子どもや親だけではなく、あらゆる世代の方々にとっての”居場所”となれるようにとの思いから、気軽に入ってもらえる「カフェ」という形になったのだそうです。

店内をよく見ると、物販のコーナーもありました。ハンドメイドのアクセサリーや小物などが中心に置かれています。それぞれ自分の得意とすることを形にして、地元の方々の作品が販売されています。とてもお手頃ながらかわいいものがたくさん置かれていました。

営業は、月・水・金の9:30~14:00です。水曜日はお弁当の購入もできます。（事前予約制）今後もこの場所でのワークショップやイベントの開催も予定されているそうなので、詳細はぜひインスタグラムなどをチェックしてみてくださいね。