竜巻、降雹、雷雨のアメリカ 悪天はボストンマラソンにも影響か
アメリカの春の訪れは、竜巻シーズンの始まりでもあります。冬の名残の寒気と、暖かい空気が接する4月から6月は、一年で最も竜巻が発生しやすい時期です。
現地時間13日(土)と14日(日)、テキサス州やミシシッピ州など南部を中心に竜巻が発生しました。20個以上の竜巻が猛威をふるい、倒木などが原因でこれまでに8人が死亡、多数が怪我をしたと伝えられています。
中でも被害の大きかったテキサス州フランクリンでは、竜巻の指標で上から3番目に強いEF3の強大な竜巻が襲いました。推定される瞬間風速は60m/sにも及ぶとも言われています。例えるなら、新幹線のぞみの平均スピードくらいの速さです。10人以上が負傷、家屋が倒壊、また車が飛ばされるなど、一面「戦場のような光景」が広がりました。
竜巻の原因
この大荒れの天気をもたらしたのが、急速に発達した低気圧から延びる寒冷前線でした。この前線の前後では大きな気温差があって、例えばオクラホマシティでは前線の通過前は30℃と夏のような暑さであったものの、通過後は13℃まで低下しました。
この寒冷前線は15日(月)アメリカ東部を移動し、ワシントンやニューヨークなどといった大都市にも大雨や雷をもたらす見込みです。
ボストンマラソンに影響
また15日(月)に開催されるボストンマラソンにも影響が出るおそれがあります。ちょうどレースが始まる朝に寒冷前線が通過するため、あいにく雷雨のスタートが予想されているのです。
ボストンマラソンはこれで2年連続の雨となります。ただ今年は最高気温が20℃と、季節外れの暖かさとなりそうです。去年は凍えるような寒さやみぞれ混じりの雨、強風の中での開催となりました。この悪天3拍子の中で優勝し、今年もボストンマラソンに出場予定の川内選手は、昨夜このようなつぶやきをしています。
今年もぜひ優勝してもらいたいです。