【渋谷の注目エリアに誕生】東京初進出ホテルのメインダイニングは、日本の食材を使った東洋的フランス料理
東京都渋谷区桜ケ丘に2024年2月26日オープン、「ハイアットハウス 東京 渋谷」のメインダイニング「MOSS CROSS TOKYO」でいただいたのは『和漢洋才キュイジーヌ』がコンセプトのお料理。
フランスのミシュランレストラン仕込みの腕前で、中国料理独自の食材や調理方法を習得し、「和漢薬膳師」や「だしソムリエ」の資格も所持するというすごいシェフによるランチコースをご紹介します。
グルメ好きな方はぜひチェックしてください。
ハイアットハウス 東京 渋谷
2024年2月26日、東京都渋谷区、桜ケ丘エリアに東京初進出で誕生したハイアットのホテルブランド「ハイアットハウス 東京 渋谷」。
ホテルや商業施設だけではなくインターナショナルスクールや医療センターも備える「Shibuya Sakura Stage」のSAKURAタワーの1~3階、6~16階に位置し、126室の滞在型客室を有するサービスアパートメントホテルです。
MOSS CROSS TOKYO
その「ハイアットハウス 東京 渋谷」のフロント階である16階あるメインダイニング「MOSS CROSS TOKYO」は、宿泊者の朝食を提供していて、宿泊者以外もランチやディナーにて利用可能です。
大きなガラス窓からの眺めが素晴らしく、開放感にうっとり。夜もステキでしょうね。
今回は夜も食べられるコース「menu "Passion"」をランチタイムにいただきました。
menu "Passion"
このコースは、アミューズ、前菜、2つ目の前菜、選べる肉料理、本日の"〆"料理、本日のデザートで構成されています。
まずはのどを潤します
コース料理にはソムリエによるアルコールのペアリングができますが、アルコールは1杯くらいで良いかなという気分だったので、まずはさわやかな梅のノンアルコールジュースをいただきました。(コース外)
漢方卵のロワイヤル 白木耳 薬膳ブイヨン・ドゥ・レギュームの餡
漢方のエサを食べて育った信州の鶏の卵「漢方卵」を使い、薬膳ブイヨンのあん、白木耳(しろきくらげ)や枝豆、クコの実などを浮かべた洋風の温かい茶碗蒸しです。
漢方薬のあの風味がうっすら漂う。滋味深い。ほっこりしました。
『SHOKADO-9』シグネチャー"プティタプティ"9の豆皿料理
「MOSS CROSS TOKYO」のシグネチャーである松花堂弁当スタイルの前菜9品。かつて赤坂のホテルに同名レストランあったときにもいただいたのですが、バージョンアップして登場。
情緒ある豆皿に盛り付けられた9品がずらり。
場所が表示されているので一目でわかるメニューが良いですね。
マデイラ デルヴィーノ レゼルバ
この前菜に合わせてペアリングしていただいたのは、ポルトガルのマデラ酒「マデイラ デルヴィーノ レゼルバ」。(コース外)
アルコール度数が19%とワインよりも強めで、紹興酒のような味わいでした。この醤油のような香りが中華料理に合うということでセレクトされました。
赤海老 シェリー酒漬け
ねっとりとろり。シェリー酒の甘い香りをまとった赤海老が最高!カラはバリバリに揚げてあり、赤海老の全体を食してうまみを堪能。
ミルクのブランマンジェ 瞬間トマトコンフィ
後ほど記述しますが、「トマト・ガストロノミー」を極めているシェフなので、トマトも様々なスタイルで登場します。
常盤産鮮魚の生ハム紫蘇と梅のクーリ
塩で〆た魚をハムのように味わう逸品。紫蘇と梅が上品に香り、ミョウガやキュウリの食感にて夏の気分に。
気仙沼鮫ブランダード ワンダフルウスターソース
鮫とはいっても白身魚なのでおいしいシーフードクリームコロッケです。シェフオリジナルの本格ウスターソースは本当にワンダフルな華やかさのある風味でした。
インゲンとケールの新緑 XO醤
若いケールの香りがステキ。XO醤の塩味やうまみがドレッシングになるとは発見でした。
和牛タン 発酵塩レモン ラヴィゴットソース
和牛ならではのうまみがにじみ出すタン。酸味が控えめなラヴィゴットソース。
紫キャベツのラベ ミモレット クミン コールスロー
クミン香るラベにミモレットのコクが加わり、紫とオレンジ色が見た目も鮮やか。
ジャンボンペルシェ ぶしゅかんタルタルソース
セロリのような香りのハムのゼリー寄せに柑橘(ぶしゅかん)風味のタルタルソース。
よだれ鶏 ボルドレーズ麻辣
コショウの香りがエレガントに漂うよだれ鶏。
日本各地の食品、優れた調味料や発酵食品を用いて、中華とフレンチの技法を器用に操ったお料理の数々は、この9品でコース料理ができるのではないかと思うほど、食べ応えのある秀逸な前菜でした。
鮮魚料理 本日の調理法
この日の魚はカツオ。香ばしくグリルして野菜やマッシュポテトを添えてあります。おしゃれな色合いなのもGOOD。
見てください。この火入れ状態。カツオなのに。と言ったらカツオに失礼ですが、やわらかくジューシーでおいしかった!
漢方和牛×フォアグラのハンバーグステーキ 西土佐山葵シャリアピン
メイン料理は選択制。チョイスしたこちらは、漢方をエサに育った和牛のあらびきハンバーグ。
DOUXLESS(ドゥレス)カオスグレープ
ペアリングはこちらのノンアルコールジュース。(コース外)
長野産のコンコード(ぶどう)を使い、はちみつ、紅茶、ブラックカラントの果汁、そして黒コショウ・山椒・クローブ・ローレルなどのハーブや香辛料を合わせているので深みのある味わい!このおいしさはアランミリア以来の驚き。
ハンバーグの中にはフォアグラが潜んでいて、刻みワサビと甘さのバランスが絶妙なシャリアピンソースで堪能。
マッシュルームはジューシーで、オイルで調理したナスなど、つけ合わせもおいしかった。
パン
バゲットにのせてハンバーガー気分で食べても良いかも。
ハーブサルシッチャのトマト麻婆豆腐
本日の”〆”料理はトマトの味わいが濃厚な麻婆豆腐。
最初に豆板醤が香り、トマトの酸味、サルシッチャ(スパイシーなソーセージ)のタイムの風味と味わっていくうちに口の中に生姜が広がりました。
ターメリックライスにのせて洋風麻婆丼。いやもう、洋風だとか中華風だとかわざわざ言わなくてよい気がします。まるっと食べておいしい、味わい深い、でいいんじゃないかしら?
トマトのコンポート
本日のデザートもトマトを使ったもの。青さの残るトマトをコンポートにしてライチのゼリーを合わせていただくとヤクルトに近い味わい。シナモン香クッキークランブルと塩バニラアイス添えで、トマトが立派なデザートの主役になっていました。
福島県いわき市にある「トマトワンダーランド」の系列レストランにてトマトを極め、「トマト・ガストロノミー」を確立された福島シェフの(偶然お名前が福島さん)トマト使いはすごい。
食後の飲み物
コーヒーまたは紅茶から選べて紅茶に。ダージリンでした。
おわりに
いかがでしたか?前半は漢方や発酵といった東洋の薬膳的なお料理を堪能するのかと思っていたら、後半は福島シェフのトマトワールドに引き込まれていたという、ほかではなかなかないコース料理でした。
手軽なランチコースや(4,180円~)、夜はコース料理のほかにアラカルトメニューもあるので、このようなお料理が好きな方はぜひお気軽に行ってみてください。
MOSS CROSS TOKYO(モスクロストーキョー)
東京都渋谷区桜丘町3-3
HYATT house 東京 渋谷 16F
03-5428-3893
・朝食 宿泊者限定
・ランチ 4,180円~
・ディナー 7,480円~、アラカルトあり
※文中の価格はすべて税サ込
公式ページ(外部リンク)
取材協力:MOSS CROSS TOKYO