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あいうえお本塁打ランキング追補編。「が」の最多はガイエル、「ぎ」はギャレット、「ぐ」はグラッデン…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ダヤン・ビシエド SEP 24, 2014(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 前回の「あいうえお本塁打ランキング」は、選手を苗字あるいはラストネームの最初の一音ごとに分け、それぞれの歴代最多を紹介した(「へ」と「る」に見落としがあったので、追記で訂正した)。今回はその追補編、濁音と撥音半濁音だ。

筆者作成
筆者作成

 大半の1位はカタカナの名前だが、土井正博の465本は、「ど」のみならず、濁音と撥音半濁音のなかで最も多い。また、「じ」には、クラレンス・ジョーンズ(246本)と2本差の城島健司(244本)がいる。追補編に限ると、200本以上を打っているにもかかわらず、その音の1位でないのは、城島の他に「ば」のランディ・バース(202本)だけだ。

 ちなみに、ジョーンズはメジャーリーグで2本、城島は48本なので、日米合算の本数は城島が上回る。一方、「ば」の1位にいるウラディミール・バレンティン(255本/東京ヤクルトスワローズ)がメジャーリーグで15本打っているのに対し、バースは9本にとどまる。

「ぶ」には、100本以上が4人揃う。ラルフ・ブライアント(259本)の後ろに、トニ・ブランコ(181本)、クレイグ・ブラゼル(133本)、毒島章一(122本)が続く。あと少しで100本の、トニー・ブリューワ(99本)とグレン・ブラッグス(91本)もいる。

 また、「だ」の1位は昨シーズン終盤に入れ替わった。9月25日、ダヤン・ビシエド(中日ドラゴンズ)がシーズン26本目のホームランを打ち、通算66本としてドン・ビュフォード(65本)を追い越した。現在、ビシエドのホームランは、メジャーリーグ(2010~14年)と日本プロ野球(2016~18年)の本数が、それぞれ66本となっている。

 今シーズンは、ダン・グラッデン(15本)に代わって、ジュリスベル・グラシアル(福岡ソフトバンクホークス)が「ぐ」の1位になりそうだ。来日1年目の昨シーズンは9本。グラッデンとの差は、すでに6本しかない。グラシアルとチームメイトのアルフレド・デスパイネ(118本)も可能性はあるが、「で」の1位にいるオレステス・デストラーデ(160本)に並ぶには、42本を要する。デスパイネのシーズン最多は、2017年の35本だ。

「あいうえお本塁打ランキング」の本編と、メジャーリーグ版の「ABC本塁打ランキング」はこちら。

あいうえお本塁打ランキング。「あ」の最多は秋山、「い」は池山、「う」は宇野、「え」は江藤、「お」は王

ABC本塁打ランキング。Aの最多はアーロン、Bはボンズ、Cはカブレラ、Dはデルガド……Zはジマーマン

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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